岩見虹花さん金賞 全国ピアノコンクール

トロフィーと表彰状を手に受賞を喜ぶ虹花さん

6月下旬、東京の浜離宮朝日ホールで開かれた「第10回グレンツェンピアノコンクール全国大会」小学校1・2年コースで、和歌山県和歌山市栄谷の藤戸台小3年、岩見虹花(にか)さん(8)が最高賞の金賞を受賞した。4万人が出場する国内最大級のピアノコンクールでの快挙。虹花さんは「これからもいろんなコンクールに挑戦したい」と喜んでいる。

課題曲「笛吹きのティム」は、短い演奏ながらも表現力や技術が問われる作品。スタッカートやフレーズの感じ方など一音一音にこだわって弾き、「流れがよく表情豊か」と評価された。

ピアノを始めたのは5歳の時。音楽学校出身の母・真記さん(41)が自宅でピアノを弾くのを見て「自分もやってみたい」と市内のピアノ教室に通い始めた。

たちまち頭角を現し、グレンツェンをはじめ、数々のコンクールに出場し入賞。上を目指すのは、「コンサートホールのピアノを弾きたいから」。世界のトップピアニストたちも演奏する最高級ピアノの透明感ある抜けるような音は、弾くたびに「夢の中にいるような気持ち」になる。あの響きが味わいたくて、毎日ピアノに向かっている。

楽譜はどれも、「かろやか」「はずむ」など自分の考えを書き込んだ文字や記号でびっしり。新しい曲をもらった時は、曲が作られた背景を調べ、作品のイメージを自分なりに膨らませて弾く。虹花さんの心にはいつも豊かな情景が広がっている。

いつか弾いてみたい曲は「英雄ポロネーズ」と「ラ・カンパネラ」。父・直哉さん(41)は、リビングにあるピアノで虹花さんが弾く音色を聴きながらコーヒーを飲むのが好きだという。真記さんは「いつか一緒に連弾したいな」と思い描く。将来のピアニストの成長をみんなが楽しみに見守っている。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。