幻の味を復活販売 富士白レモンチュウハイ

復刻したレモンチュウハイをPRする小川さん

和歌山県海南市藤白の酒造メーカー、中野BC㈱(中野幸治社長)は、2009年に惜しまれながら販売を終え“幻の味”となっていた、かつての人気商品「富士白レモンチュウハイ」を約10年ぶりに復活し、27日に全国発売する。

発売されるのは、同社の焼酎「富士白」をベースに、レモン果汁、砂糖などを加えた濃縮タイプの瓶入りリキュール「富士白レモンチュウハイの素」(1・8㍑4320円、600㍉㍑1575円、税込み)。5倍濃縮タイプで、炭酸水で割り、凍らせたレモンを皮ごとすりおろすと、香りと果皮のほろ苦さが加わり、以前の味を知るファンが「喉にクッと引っかかるものがあった」と語る、支持されていた味わいが楽しめる。

富士白レモンチュウハイは1983年に瓶入りで誕生し、2年後に缶入りの「酎ハイFUJISHIROレモン」が発売された。約25年にわたり和歌山で熱烈なファンを獲得していたが、充填(じゅうてん)機械の経年劣化により生産を中止。消費者や飲食店主、社員らに惜しまれながら市場から姿を消した。

復活のきっかけとなったのは、ファンの一人、和歌山市毛見の飲食店「十圓屋」(重光栄吏店主)からの要望。全国的なレモンサワーの流行も追い風となり、約1年をかけて同社研究員が当時の味を知る社員の感想を頼りに、復刻版を完成させた。ことし6月から、和歌山限定で主に飲食店向けの大瓶入りを発売してきたが、全国発売に踏み切った。ラベルは、同社創生期から製造している焼酎「富士白」のオリジナルラベルをレモンイエローに染めてアレンジ。デザインを企画した同社セールス&マーケティング部の小川真生さん(26)は「原点に戻りながら新しい商品を開発しました」と話し、炭酸割りの他、お湯で割って蜂蜜やショウガを加えるなどさまざまな楽しみ方を勧める。「甘辛いタレの焼き物料理などとも相性が良く、爽やかな一杯が仕事の疲れも吹き飛ばしてくれますよ」とPRしている。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。