梅がアレルギー抑制の可能性 医大研究成果

梅の抗アレルギー作用について発表した研究グループ(県立医大提供)

和歌山県立医科大学などの研究グループは25日、梅に含まれる成分に花粉などのアレルギー症状を抑制する可能性があることが分かったと発表した。同日の記者会見で研究グループは「より詳細な疫学調査を実施し、県産の食資源に含まれる抗アレルギー成分の探索をさらに進めていく必要がある」と話した。

研究したのは、同大医学部機能性医薬食品探索講座の宇都宮洋才准教授らのグループ。発表によると、梅の産地である田辺市を中心とした紀南地域の住民に、梅の摂取頻度とアレルギー症状の関連についてアンケート調査を実施。563人(男288人、女275人)の回答を分析した結果、特に女性で梅干しを「毎日1粒以上食べる」という人は、「週に2粒以下」または「食べない」と回答した人に比べ、アレルギー症状がある割合が低かった。

この結果から梅の摂取がアレルギー発症の抑制と関係している可能性があると考え、マウスや培養細胞を使った実験で梅の抗アレルギー作用の有無と作用の仕組みを調べた。

これらの研究から、梅の抗アレルギー作用のメカニズムの一つとして、アレルギー反応に関与する肥満細胞の脱顆粒現象を抑制することが判明。「バニリン」や「リオニレシノール」など5種の梅由来成分が関与していることが明らかとなり、梅の摂取がアレルギー症状の予防や改善につながる可能性が見いだされた。

研究成果は英国のオンライン科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」にも掲載された。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。