相撲発祥地で土俵婚 和市の企業プロデュース

「土俵婚」模擬挙式のリハーサルで(三浦代表提供)

人生の門出は土俵上で――。「相撲発祥の地」をPRしようと、奈良県葛城市観光協会は今月から、市相撲館「けはや座」の土俵の上で結婚式を挙げられる「土俵婚」の募集を始める。このユニークな取り組みを企画し、運営するのが、和歌山県和歌山市小雑賀のブライダルプロデュース会社「office C&N with CURRENT」。同社の三浦誠夫代表(52)は「人生という土俵では『はっけよい』で幸せがのこる。まちの魅力の再発見や活性化につながれば」と話している。
日本の相撲の起源とされるのが、『日本書紀』に登場する野見宿禰(のみのすくね)と當麻蹶速(たいまのけはや)の天覧相撲。この當麻蹶速の出身地が葛城市とされ、同市には相撲をテーマにした博物館「けはや座」がある。
土俵婚のきっかけは、同社に葛城市在住のスタッフがおり「地元には観光資源が少ない」と社内で話題になったこと。
伝統的なものと新しいものの融合などを理念とする同社が、全国的にも珍しい同館で結婚式を挙げることで、まちをPRできないかと市観光協会に提案。最近は女性の相撲ファンや外国人観光客の来館も増えていることもあり、採用された。
土俵は、本場所と同じ大きさで作られた展示土俵。女人禁制ではなく、誰でも自由に上がることができる。
式では、行司と呼び出しの先導で新郎・新婦が土俵入り。スコップで大杯に塩を盛り固める儀式で契りを結ぶ。「けはや相撲甚句会」によるお祝い甚句、ちゃんこの振る舞いなどもある。
同観光協会では「人とは違う挙式を希望する方が増える中、特別な場所で一生の思い出をつくってもらえれば」とPR。三浦代表は「地元でも施設を知らない人が多い。企業や商工関係とも関わりを深め、インバウンドにも貢献できれば」と話し、和歌山でも文化財を活用した取り組みを進めているという。
2日には、「けはや座」で実際のカップルが模擬挙式を行う。問い合わせは市観光協会(℡0745・48・2811)。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。