向陽高が全国初出場 きのくに科学五輪優勝

優勝メダルを掛け、全国大会へ意気込む向陽チーム

和歌山県内の高校生が科学の知識や思考を競う「第7回きのくに科学オリンピック」(県教育委員会主催)で、和歌山市太田の県立向陽高校が、6連覇中だった智弁和歌山高校を破って初優勝した。向陽は来年3月に埼玉県のサイデン化学アリーナとソニックシティで開かれる「第8回科学の甲子園全国大会」に県代表として出場する。

優勝したのは、環境科学科2年生の亀岡諒太君、奥井大貴君、末永昇平君、藤原佐紀さん、小坂舞莉亜さん、梅津光汰君、冨尾幸生君、細川大輔君の8人のチーム。大会は筆記と実験、総合の3種類の競技の合計得点で競う。ことしの県大会には5校・11チームが参加。全チームは夏休み中に科学力向上ゼミ、10月にセミナーを受講して大会に臨んだ。

総合競技の部では、バドミントンのシャトルを高さ1・8㍍の壁を越えた4㍍先にある的の中心に落とす課題が与えられた。課題や使える材料、道具はセミナーで事前に発表され、参加者はそれぞれ装置と飛ばし方の研究を重ねた。

優勝した向陽チームは、木材にU字型のパーツを通し、コップの切り込みに木材をセットし、輪ゴムでつなげたU字パーツにシャトルを引っ掛け、引っ張って飛ばすことで4㍍先の的の中心に当てるという装置を考案。当日は配布される材料から制限時間60分で製作しなければならないため、すぐに組み立てられるようにパーツの展開図を考え、真っすぐに4㍍飛ばせる角度や構え方を検証した。

実験競技は、ばねでジャンプするおもちゃを使った実験データを基に、与えられた物理の問題を解いていくというもの。こちらは問題の事前公開がなく、メンバーはおもちゃを実際にジャンプさせ、ばねの伸び縮みに必要な力を示すばね定数を求めるなどして問題で提示された数式を検証するなど、物理の知識を活用して挑んだ。

県内の強豪を退けて栄冠を勝ち取った向陽チーム。来年3月の全国大会でも筆記と実験、総合競技が行われるが、高校の授業で習う以上の高度な知識が求められることになり、課題の難度は上がる。

小坂さんは「昨年は智弁が全国5位と聞いたので、それより上の順位を目指したい。スーパー・サイエンス・ハイスクールとして普段から実験をたくさんしている強みを生かしたい」と意気込みを話している。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。