ロンドン五輪秘話も 田中・松岡さんトーク

トークをする田中さん㊧と松岡さん

2020年東京オリンピック・パラリンピックのフラッグ歓迎イベントで行われた元体操日本代表の田中理恵さんとTOKIO松岡昌宏さんのトークショーの主な内容を紹介する。
田中 2012年のロンドン大会は、本当に会場がキラキラしていました。すごく緊張している中での試合だったんです。私はいろんな日本の試合や世界選手権で緊張したことがなかったので…。
司会 え、そうなんですね!
田中 女子選手は床の演技で音楽が流れますが、ロンドンでは私は聞こえない状況で演技していたんですよ。頭が真っ白の中、ただただ体が勝手に動いているような状況でした。
松岡 「緊張しない」時はメンタル、モチベーションをどこに持っていくんですか。
田中 緊張しない大会は、無茶苦茶練習してますね。もう自信しかないです。練習を重ねて、自信をもって試合に臨むことが一番緊張しないですね。
司会 田中さんは体操一家ですが、オリンピックを目指したきっかけは?
田中 物心ついた頃から家の中にトランポリンがあり…。
松岡 家の中でトランポリン!
田中 鉄棒もあります。部屋と部屋を移動するときにも、小さいトランポリンを飛んでいました。そういう環境で上手に体操の世界に連れて行ってくれました。オリンピックを見たのは小学校の時のシドニー大会です。体操選手になって最高の舞台はここなんだと、目指すようになりました。
司会 田中さんは3きょうだい一緒にオリンピックに出場されました。
松岡 お父さん、お母さんのメンタルが強いのもあるのかなと思いますね。田中さんも選手から母になられて、自分のお子さんが(オリンピック出場)って考えたらきっと…。
田中 耐えられない。
松岡 ですよね。
田中 父は体操の先生でもあり、コーチの目で私たち3人を見ていたので、そこまで緊張しなかったらしいです。母は常に泣いているイメージでしたね。
司会 きょうだいで良かったということはありますか?
田中 オリンピックに一緒に臨めたことですね。兄と弟がいなかったら、絶対オリンピックの舞台に立てていないと思うので。
司会 最近の体操はハイレベルになっていますが、変化の中で、受け継がれている部分は?
田中 やはり美しい体操というものは日本に受け継がれています。内村航平選手のような美しい体操、和歌山県では田中佑典ですよね。(会場から拍手)
司会 2020年の観戦のポイントは?
田中 テレビと会場に行って見るのは全然違います。選手一人ひとりの緊張感や表情は生で見る方が伝わりますし、演技中の息遣い、着地が決まった時のかっこよさも見てもらいたいですね。
松岡 一瞬の輝きのために練習を重ねてきた方たち。失敗してしまう人もいますが、全員が完璧ではないんだということ、やっぱり努力というものは大事なんだということを改めて教えてもらえると思います。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。