差別の克服へ講演 宗教教団連絡協が20周年

伝統と差別について語る南陵さん

「同和問題にとりくむ和歌山県宗教教団連絡協議会」(赤松明秀議長)の結成20周年記念大会が6日、和歌山市鷺ノ森の本願寺鷺森別院で開かれ、加盟する宗派から約150人が参加し、講談師の旭堂南陵さんの記念講演などを聞いた。

同協議会は1997年に19の教団と団体で結成。現在は16教団が加盟している。基本的人権に関わる問題を考え、あらゆる差別の克服を目的として研修や啓発活動に取り組んでいる。

旭堂南陵さんが「人の心に潜む差別」をテーマに記念講演。宝塚市の中川智子市長が昨年、女人禁制の伝統を理由に大相撲巡業の土俵上であいさつすることを日本相撲協会から断られたことについて、「相撲が神事だから女性が入れないというのは刷り込まれているだけ」と話し、「そろそろ切り替えていかないと笑われてしまう」と批判。他の伝統芸能の歴史でも、歌舞伎を始めたのは女性であり、能も女性の演じ手が増え、自身にも女性の弟子がいることを紹介し、「伝統も、一つ破るとそれで済むものもある」と話した。

講演の最後は相撲を題材にした講談を披露。身長の低い力士が弟子入りし、親方の指示で兄弟子たちは、彼が出て行くように仕向けようと稽古もつけずにさまざまな雑用を押し付ける。3年たってようやく故郷に帰ると告げた力士に親方が土産話にでもと稽古をすると、強力な石頭だと気付く。部屋の柱で一人稽古をしていた力士は、親方の手に余るくらい強くなっていたという話を軽妙に語った。

大会後半の記念公演には、和歌山朝鮮初中級学校の生徒が出演し、演奏と踊りを披露した。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。