アマルフィ市長が来和 雑賀崎で交流シンポ

雑賀崎の子どもたちが手作り横断幕で歓迎

イタリア南部の景勝地「アマルフィ」に似た風景であるといわれる和歌山県和歌山市雑賀崎地区で10日、アマルフィ市のダニエレ・ミラノ市長を迎えたシンポジウムがあり、景観や文化をテーマに意見交換。ミラノ市長は「自分たちのまちの特産物を、ぶれずに自信をもって提供することが大事」と話した。
雑賀崎支所で行われたシンポジウムでは、法政大学特任教授でアマルフィ市名誉市民の陣内秀信さんが、斜面の狭い場所を生かして生活していることなど、景観だけでなく、類似する両地域の複雑な空間構造、海を生かした産業や経済、文化や暮らしについて写真を示しながら紹介。続いて、雑賀崎を研究対象とする和歌山大学観光学部の永瀬節治准教授が、漁船からの魚の販売や、旧正月に掲げる大漁旗など、雑賀崎の生活や文化の特徴を話した。
2人の報告を聞いたミラノ市長は、イタリアで流行しているキロメートル・ゼロ(地産地消)の概念を紹介。景観の魅力だけでなく、体験を盛り込んだ観光を打ち出す重要性にふれ「この土地にしかないものをこの地で味わい、一本釣りなど、ここでしか体験できないことは雑賀崎の大きな価値になる」と提案。「空き家や一人暮らしの高齢者が多いと聞いたが、朝食やベッドだけでも、泊まれる施設を提供することも実現できるのでは」とアドバイスした。
尾花正啓市長は「雑賀崎のいい魚をその場で味わってもらえるよう、行政も一緒になってまちづくりを考えていきたい」と話した。
この後、会場を田野の親子つりパークに移し、アマルフィのシェフが県産のシラスを使った軽食などを参加者に振る舞った。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。