新元号は「令和」 「万葉集」から初の採用

新元号発表の中継に見入る市民ら(和歌山市役所)

「平成」に代わる新元号に「令和(れいわ)」が決まった。1日午前11時40分、菅義偉官房長官が首相官邸で記者会見し、発表。皇太子さまが新天皇に即位する5月1日に施行される。

出典は「万葉集」の梅の花の歌三十二首の序文にある「初春の令月にして気淑(よ)く風和(やわら)ぎ、梅は鏡前の粉を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香を薫(かお)らす」。「大化」(645年)から数えて248番目の元号で初めて、中国古典ではなく「国書」から採用した。

安倍晋三首相は正午すぎ、「令和には、人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つという意味が込められている」などとする談話を発表。万葉集からの引用については、「1200年余り前に編さんされた日本最古の歌集であるとともに、天皇や皇族、貴族だけでなく、防人(さきもり)や農民まで幅広く人々が詠んだ歌が収められ、わが国の豊かな国民文化を象徴する国書である」とし、「悠久の歴史と香り高い文化、四季折々の美しい自然、こうした日本の国柄をしっかりと次の時代へと引き継いでいく。厳しい寒さの後に春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように、一人ひとりの日本人が明日への希望とともにそれぞれの花を大きく咲かせることができる、そうした日本でありたいと願いを込め、令和に決定した」と述べた。

和歌山県内でも、公共施設のテレビの前などで新元号の発表を待つ人だかりができ、和歌山市役所では本庁舎1階ロビーで約40人が菅官房長官の記者会見の生中継に見入り、「令和」の額が画面に映し出されると、どよめきが起こった。

仁坂吉伸知事 新元号「令和」は、万葉集から出典され、「和」の文字が入り、また、梅の花の歌ということで、本県との深い縁を感じ、大変喜ばしく思っております。

和歌山市の県職員,的場健司さん(38) どんな元号になるか以前から気になっていてテレビのニュースに注目していました。2文字の中に和歌山の『和』が入ってくれてとてもうれしい。これをきっかけに,次は和歌山の時代が来てくれたら良いですね。

和歌山市伊太祁曽の主婦、浦田和子さん(86) 自分の名前と同じ字が入ってうれしい。戦争を経験した世代なので、今は平和ないい時代と思う。平成は自分にとっていろいろと苦しいことがあったが、令和の時代は元気で楽しく、一日でも長く過ごしたい。

海南市大野中の喫茶店経営者、服部弘さん(71) 『令』が号令を意味しているとしたら、皆が同じ方向を向き、個性を発揮できない時代になるのではと恐ろしさも感じる。

記事元:わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。