当落選7000票巡る攻防 和歌山市選挙区

和歌山城近くの交差点で立礼をする候補

和歌山県議選(7日投開票)は選挙期間後半に突入し、和歌山市選挙区(定数15)では18候補の戦いが激しさを増している。現職15人が全員出馬し、新人3人はいずれも市議からの転戦で一定の地盤を持っており、「泡沫(ほうまつ)候補がいない戦い」(現職陣営)の行方は不透明。当選に必要とみられる7000票以上の獲得に向け、終盤まで混戦が続きそうだ。

立候補者の党派別内訳は、自民が現職6、国民民主が現職1、公明が現職3、共産が現職1、新人1、維新が新人1、無所属が現職4、新人1(自民推薦)。

前回県議選(2015年)の当選者中最下位の得票は6756票で、トップ当選は9371票、上位5人が8000票以上を獲得。前々回(11年)の最下位当選は7029票、上位8人が8000票以上に達している。今回も当落線は7000票前後とみられており、7000票代からどれだけ上乗せできるかが、勝利の鍵となる。

公明は前々回、前回と続けて候補3人がトップ3を独占。今回も強固な支持基盤を背景に、安定して上位を確保すると見る他陣営は多い。

共産は前々回に失った2議席目の回復を目指している。前回の2候補は8301票と6516票で票差が大きく開き、1議席にとどまったため、今回は慎重に票を読みながら戦いを進めている。

自民は現職6人の公認に加え無所属新人1人を推薦し、議席増を図るが、保守票が割れることに危機感を示す現職も少なくない。ある無所属現職の陣営は、自民のベテランが前哨戦からこまめに支持拡大を図る活動を続けていたとし、「うちの票をひっくり返されていたところもあり、気が抜けない」と話す。

前回選挙で得票数を減らした現職陣営は、「新しいところを開拓し、前回よりも多く票を取らないといけない。多くの企業・団体の推薦をもらっているが、どこまで実際の票につながるか、確認を徹底しなければ」と気を引き締める。

国民民主と無所属現職の一部では、前回の当選順位が下位だった候補に対し、連合和歌山が支援体制を強化して告示を迎えた。ある候補は「選挙は告示の時点で活動は終盤になっている。今からパフォーマンスをしても仕方がない。これまでお願いしてきたところを確実に固めるしかない」と地道な活動に徹する。

市議から転戦の3候補が15年の市議選で獲得したのは2000~4000票代で、県議の当選ラインには大幅な上乗せが必要。ある候補は「議員として4年間何をするのか、何のために有権者に訴えているのかということが各候補から見えてこない。どうなるか分からない選挙だ」と、政策論争に乏しい状況にもどかしさを口にする。

別の新人は「支援組織がない中、有利なのか、不利なのかも分からない」としながらも、県議の海外視察報告書が1㌻のみだった問題などを批判し、「今の県議は事なかれで、何の仕事をしているのか。有権者の反応は良く、勝負になっていると思っている」と話す。

記事元:わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。