指紋の検出法を改良 県警2人に文科相表彰

檜垣本部長㊨から賞状を受け取る宮脇警部補と食野さん㊧

2019年度科学技術分野の文部科学大臣表彰創意工夫功労者賞に、和歌山県警から和歌山東署の宮脇史成警部補(42)と交通部運転免許課職員の食野(めしの)真規さん(49)の2人が選ばれ、18日、和歌山市の県警本部で表彰状の伝達式が行われた。

同賞は、装備資機材や事務機器などを創意工夫によって改良、改善、考案し、警察業務能力の向上や技術の改善などに貢献した実績が顕著な人が選ばれる。県警ではこれまでに8業績で12人が受賞し、ことしは全国で京都、大阪、愛知、和歌山の各府県警から4業績・8人が選出された。

宮脇警部補と食野さんは2年前から「文字の書かれた紙類等からの指紋検出方法の改良」に取り組み、昨年6月に県警本部で行われた「県警察装備資機材開発改善コンクール」で金賞を受賞。全国でも高く評価され、今回の大臣表彰となった。

従来の指紋検出方法では、検出まで半日から2日間の時間を要していた。2人が新たに改良した検出方法は、特殊な試薬とレーザーを組み合わせることにより、1~2時間の短時間で指紋を検出できるとともに、書かれている文字がにじむことなく、高感度で採取することが可能となった。昨年から県内で実用化が始まり、全国にも広まりつつある。

表彰伝達式は県警本部長室で行われ、檜垣重臣本部長が2人にそれぞれ賞状を手渡した。

宮脇警部補は「非常にうれしく思う。鑑識係の人がより簡単に指紋を検出できる方法がないかと一生懸命に研究した結果が今回の表彰に結び付いたと思う」、食野さんは「今まで採取できなかった指紋も取れるようにして、犯人を突き詰めていくという強い気持ちで取り組んできた。表彰はうれしい」と話していた。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。