勇壮な真田家の絵柄も 紙遊苑で民芸和凧店

真田十勇士が描かれた凧を眺める来場者

全国各地で作られた伝統的な紙の凧(たこ)が並ぶ「民芸和凧展」が26日まで、九度山町慈尊院の紀州野紙伝承体験資料館「紙遊苑」で開かれている。

同町で戦後直後まで盛んに作られていた手すきの和紙「高野紙(古沢紙)」の紙すき体験を実施している同苑が毎年4月下旬から5月上旬にかけて開いている展示で、ことしは開苑20周年となるのを記念し、期間を延長している。

苑内の和室では、九度山にゆかりのある戦国武将の真田昌幸・幸村父子や「真田十勇士」として親しまれている家臣たちを描いたものや、初代苑長が集めた全国各地の凧など計約140点を展示している。

凧の骨組みには竹が使われることが多いが、津軽地方(青森県)特産のヒバを使用したたこもある。セミやハチ、チョウなどの虫を描いた昆虫凧や、勇壮な武者の姿が描かれ、子どもが生まれたときなどに家の中に飾る祝凧などが壁や天井に飾られている。

伝統的でなじみ深い奴凧も多く展示されており、下西徳義苑長(72)は「同じ奴凧でも地域によって足の長さが違い、眺めていると面白いですよ」と話す。

同町出身の下西苑長は高野紙について「強度があり、唐傘や障子紙などに使われていましたが、戦後は洋紙やビニールに押され衰退してしまった」とし、「凧の鑑賞を通じて、高野紙のことを知ってもらえたら」と話している。

入苑無料。午前9時~午後4時半。13、14、20、21日は休み。
問い合わせは同苑(℡0736・54・2019)。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。