写真でたどる和歌山市の歩み 市博で企画展

歴史を語る資料が並ぶ会場

和歌山市湊本町の市立博物館で6月9日まで、春期企画展「写真にみる和歌山市の歩み1889―2019」が開かれている。市制施行130年を記念し、まちの発展から戦争、復興に至るまで130年の歴史を写真122枚を含む資料222点で振り返る。

和歌山城城下町は1889年に和歌山市になった。官公庁の施設やインフラが整備され、まちは一気に近代化。その後もにぎわっていたが、太平洋戦争で大空襲に遭う。その後復興し、道路や住宅を整備。高度経済成長期に周囲の町村を合併し、現在の市に近い形ができたという。

明治・大正期には地方裁判所や琴ノ浦火力発電所、市電、始成小学校などの写真が並び、近代化していく和歌山の様子がうかがえる。昭和時代は狭い通りを人が行き交うぶらくり丁や万市場、銃を携えた児童が写る戦時中の国民学校の様子、戦後の闇市や黒潮国体の開会式など、激動の時代を記録。空襲で焼失した和歌山城再建の寄付を呼び掛けるポスターや、陶器でできた防衛食(非常食)の缶詰、白黒テレビなど時代を語る資料も並ぶ。

昭和後期から平成にかけては市立博物館の開館から世界リゾート博、紀の国わかやま国体に至るまで現在の姿を写している。

同館事務主任の太田宏一さんは「昔の和歌山を知らない人も多い。過去にどんなことがあって、今の和歌山があるのかを見てもらいたい」と話している。

一般・大学生100円、高校生以下無料。17~19日は国際博物館の日で入場無料となる。25日午後2時からは「市電・国潮国体」をテーマにフィルム上映会を行う。展示解説は6月1日午後2時から。いずれも申し込み不要。問い合わせは同館(℡073・423・0003)。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。