体罰と不祥事根絶 県高体連が独自ルール制定

宮﨑教育長㊧に宣言を手渡す雜賀会長

運動部活動中の体罰をなくそうと、和歌山県高校体育連盟による「体罰・不祥事根絶宣言」が県教育委員会の宮﨑泉教育長に手渡され、10日に和歌山市茶屋ノ丁の県自治会館で手交式が行われた。

全国高校体育連盟では2012年に大阪市立桜宮高校で運動部の体罰により男子生徒が自殺した事件を受け、体罰を行った指導者は1年間大会に出場不可、高体連の役職に充てないとする全国共通の体罰根絶ルールを施行。しかし全国では体罰件数が増加しており、県内でもルールが適用される事案が昨年で2件発生した。

県連盟では昨年県立星林高校ラグビー部で顧問が飲酒し生徒を暴行した問題を機に、指導者が体罰を行った場合、体罰を現認し止めに入らなかった当該部の顧問や関係者に半年間、他の部活や他校の関係者を3カ月間の県高体連主催大会出場不可、連盟で旅費を支給する会合などの出張期間に不祥事を起こすと1年間、県連盟の役職に充てない独自ルールを制定した。

ルールを周知するため、県連盟は3月末に公立・私立の加盟校43校9分校にルールをまとめた根絶宣言書を配布。各部の顧問と校長が署名した。

宣言は連盟の雜賀敏浩会長から宮﨑教育長に手渡された。雜賀会長は「宣言提出で運動に関わる全ての指導者が指導法を見直し、運営が適正に行われることを目指したい。校内で体罰を起こさせない機運を高めていきたい」、宮﨑教育長は「体罰や不祥事は積み重ねてきたものを無にする。手を上げようかと思う前に、一度胸に手を当てて考えてもらいたい」と話した。

県連盟では2020年2月に指導法の見直しや、情報交換をする研究大会を実施予定。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。