語り部の目線で紹介 加太・友ヶ島ガイド発刊

「ガイド片手に加太のまちを」と語り部くらぶのメンバーら(後列右は神田教授)

和歌山県和歌山市加太の加太地域活性化協議会がガイドブック『語り部的加太・友ヶ島ガイド』を発刊した。地域の加太語り部くらぶが中心となり制作。語り部くらぶの松原功さん(58)は「現地で語り部が説明しているような一冊。ぜひガイド片手に歩いてもらいたい」と話している。

協議会では5年ほど前に語り部ツアーの参加者にパンフレット「加太浦・友ヶ島八景」を配布していた。その後観光客の案内を重ねているうちに写真などの資料が集まり、パンフレットよりも小さなサイズのガイドブックを作ろうと制作することとなった。

淡嶋神社や報恩講寺、友ケ島灯台など加太と友ヶ島の観光地を1ページにつき1カ所紹介している。加太に複数残る砲台跡については江戸末期の海防策から第1次世界大戦までの歴史を取り上げ、鯛祭りや加太春日神社のえび祭りなど地域の行事もまとめている。

実際に語り部がガイドしているスポットを取り上げており、初版から何度も改訂を重ねた。表紙は地域ラボの青木佳子・東京大学特任助教がデザインするなど、加太のみんなで作ったガイドだという。

また、ガイドには和歌山大学観光学部生の記事も掲載。当時同学部の教授で現在は立命館大学文学部の神田孝治教授がフィールドワーク時に語り部を依頼したことから、参加した学生が地域貢献と調査記録も兼ねて執筆した。学生はことしも立命館大の学生と共にフィールドワーク調査に参加しており、今後ガイドのページも制作予定で、書けなかった情報を学生がパンフレットにまとめ、2冊で加太を楽しむ補完計画も検討している。

ガイドは今後年に1回のペースで改訂予定。定価300円で、現在は友ヶ島汽船周辺の土産店6店で販売中。問い合わせは松原さん(℡090・4277・7578)。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。