戦後アメリカ美術一望 近代美術館で特別展

作品を熱心に鑑賞する来館者ら

和歌山県和歌山市吹上の県立近代美術館で9月1日まで、特別展「ニューヨーク・アートシーン ロスコ、ウォーホルから草間彌生、バスキアまで―滋賀県立近代美術館コレクションを中心に」が開かれている。

今回の展覧会は、現在改修のため休館中の滋賀県立近代美術館が所蔵する日本屈指の戦後アメリカ美術のコレクションを中心に、国内に所蔵されている優品を加えた100点余りの作品が展示され、ニューヨークで展開した、アメリカ美術の半世紀の歴史を紹介する。

展示は6章構成。戦後のニューヨークに登場した抽象表現主義と呼ばれる絵画運動が、ヨーロッパの近代美術を乗り越え、戦後アメリカ美術の出発点を固めていく時代から始まり、男性用便器に署名した作品「泉」で著名なマルセル・デュシャンと、彼に強い影響を受けた「ネオ・ダダ」の作家たち、「ポップ・アート」と呼ばれる表現を確立したアンディ・ウォーホルら、絵画や彫刻といった形式が解体され、工業製品や既製品などを素材に、何が美術を成立させるかを問う動向など、変化していく戦後アメリカ美術で活躍した作家たちの作品を一望することができる。

初日の開会式では関係者によるテープカットが行われ、学芸員の奥村一郎さんは「ロスコやウォーホルなど、戦後の世界の名作が集う特別展です。実際に見て、美術の多様さを感じてもらいたい」と話した。

7月23日に作品の一部入れ替えが行われる他、7月15日、8月24日の午後2時から、学芸員による展示解説がある。

午前9時半~午後5時(入場は4時半)。月曜休館(7月15日、8月12日は開館し、翌日が休館)。一般800円、大学生500円(第4土曜日は大学生無料)、高校生以下と65歳以上は無料。
問い合わせは県立近代美術館(℡073・436・8690)。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。