スピノサウルス一堂に 自然博物館で企画展

湯浅町で発見されたスピノサウルス類の歯の化石

スピノサウルス類の生体復元模型

スピノサウルス類の生体復元模型

緊急企画展「特集!!魚食性恐竜スピノサウルス」が18日から、和歌山県海南市船尾の県立自然博物館で開かれる。湯浅町内の地層で発見された大型恐竜、スピノサウルス類の歯の化石をはじめ、国立科学博物館などが所蔵する海外産の同類の化石や生体復元模型などが並び、恐竜ファンに人気の高い同類に関する資料が一堂に見られる貴重な機会となる。

同館は3月14日、国内3例目、西日本では初めてのスピノサウルス類の化石が湯浅町で発見されたと発表した。発見者は東大阪市の会社員で、化石採集を趣味に著書も出版している宇都宮聡さん。年代は中生代白亜紀前期(約1億3000万年前)で、アジアで見つかった同類の化石では最古級。発見時は破損した状態だったが、企画展では修復した全容を見ることができる。

同類は、獣脚類スピノサウルス科に属する恐竜の総称で、恐竜では珍しく泳ぎを得意とし、主に魚を食べていたと考えられている。大きい個体で体長15㍍にも達し、背中に帆があるなどユニークな特徴から人気が高く、恐竜ファンの間では、ティラノサウルスとどちらが最強の恐竜かといった議論を呼ぶほど。

今回の企画展で展示されるスピノサウルス類は、湯浅町で発見された歯1点と、モロッコ、ラオス、イギリスで発見された3種の下顎の一部や歯、帆の部分を形成する椎骨などの化石19点(レプリカ含む)。比較用標本として米国産のティラノサウルスの歯の化石2点(中生代白亜紀後期、約7000万年前)、海洋堂の古田悟郎氏が製作した同類の生体復元模型も並ぶ。

同館の小原正顕主査学芸員は「西日本初発見の化石の現物に加え、特徴的な帆の部分を形成する化石も見どころ。復元模型も迫力があります」と話し、来館を呼び掛けている。

展示場所は同館第2展示室。10月中旬まで。開館時間は午前9時半から午後5時(最終入館は4時半)まで。入館料470円(高校生以下、65歳以上は無料)。月曜休館(祝日の場合は次の平日に振り替え)。問い合わせは同館(℡073・483・1777)。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。