憩いの松植え続け サポートクラブ喜び

ドッグランスペースで活動を振り返る奥津代表

水軒堤防が国指定史跡になる見通しとなり、現地で松の植樹や清掃、スポーツ設備の設置などに取り組んできた、水軒堤防公園サポートクラブ(旧水軒の浜に松を植える会)のメンバーからも喜びの声が上がった。同クラブの奥津尚宏代表(76)は「これで次のステップに行ける。住民の憩いの場としてさらに親しまれるようになれば」と期待を寄せている。

同クラブの前身である水軒の浜に松を植える会は2008年に設立。ことし4月からは同サポートクラブとして活動している。活動を始めた頃の現地はエアコンや自転車、バイクなどさまざまな大型ごみが捨てられ、雑木が生い茂っており、美しい景観を取り戻そうと、クロマツや芝を植える活動を進めてきた。

設立当初から活動に深く関わってきた奥津代表は同市松ヶ丘出身。西浜中学校時代は夏休みになると毎日水軒の海で泳いだという。大阪府の企業で働き定年を機に帰郷した後、水軒の景観が大きく変貌していることに心を痛め、地元の仲間たちと会を結成して活動を開始した。

現地にはかつて南海電鉄和歌山港線の水軒駅があり、廃止となった後もレールが残っていたという。奥津代表らはレールを撤去し、「健康推進の場をつくろう」と跡地にドッグランを開設。無料で入場でき、犬のふんもないことから人気は高く、週末を中心に和歌山県内外からの利用客でにぎわっている。フットサル場やや多目的広場も開設した。フットサルのコートは古くなった西浜中のゴールを譲り受けたという。

訪れた人に景観も楽しんでもらおうとドッグランの周辺にはボタン桜や大漁桜など桜の木約100本を植えた。景観維持に向けた清掃活動には地元の星林高や、西浜中の生徒や雑賀小の児童も参加し、ごみを拾う。

奥津代表は活動開始からこれまでを振り返り、「あっという間だった。今でも清掃をしているとごみがあふれていた以前の姿を思い出す。今後も地元の皆さんと協力しながらきれいに保っていきたい」と笑顔。発掘調査によって発見された堤防がそのままの姿で見られるようになることを期待している。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。