体形に合わせ自動で 島精機が新システム

発表された新システム「Made2Fit」

ニット編み機の世界的トップメーカー㈱島精機製作所(島三博社長、和歌山県和歌山市坂田)は、写真などで計測した体型データを基に、一人ひとりの体型に合わせた服を作ることができる新システムを開発。縫い目なく編み上がる同社のホールガーメント技術を生かし、着心地が良く顧客に適切なサイズの服を提案する。

新システム「Made2Fit(メイド・トゥ・フィット)」は、企画から生産までを一元管理して情報をリアルタイムで提供する「ShimaKnitPLM」を利用。顧客の全身(正面と右側面)の撮影に加え、身長や体重などを登録すると60カ所を計測したデータを基に、自動プログラミング処理されてホールガーメント編み機へ転送し編成される仕組み。

サイズだけではなく、ホールガーメント特有の立体感のあるカスタマイズが可能で、着丈や袖丈は顧客の好みに応じてオーダーメードレベルで調整できる。これにより、同社独自のホールガーメントの特長を生かし新開発の自動プログラミングソフトを活用した受注生産型のマスカスタマイゼーション(顧客の要望に応じて消費者が求めるものを提供する)が実現できる。

2日、同社で行われた会見で、島社長は「アパレル業界は大きな変革の時代を迎え、これまでの大量に生産されていたものから、世の中が求めている本来のものづくりの動きに追随していかなければならない。機械の提案だけではなく、サスティナブル(持続可能性)なものづくりのソリューションを提案する企業でありたい」と考えを示した。

先月下旬にスペインのバルセロナで開かれた、世界最大規模の繊維機械の国際見本市「ITMA2019」にも出展し、注目を浴びたという。

同社は新スローガンとして、自動車やインテリア、メディカルサポーター、産業資材など幅広い分野でものづくりのニット化を提案する「Knitify the world」を掲げている。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。