済生会岡田医師 脊椎内視鏡下手術・技術認定医に

「患者さんの痛みを取り除きたい」と岡田医師

済生会和歌山病院(和歌山県和歌山市十二番丁)の整形外科医長の岡田紗枝医師(40)が国内の女性医師として初となる日本整形外科学会の「脊椎内視鏡下手術・技術認定医」を取得した。「患者さんの体に負担が少ない分、手術が受けやすくなっている。痛みのない生活ができるようにより一層頑張りたい」と話している。

岡田医師は岩出市出身で埼玉医科大学を卒業後、県立医科大学付属病院や和歌山ろうさい病院、新宮市立医療センターを経て、2015年7月から同病院に勤務。

これまで同学会専門医は全国に1万9333人いるが、岡田医師が取得した脊椎内視鏡下手術・技術認定医は165人しかおらず、女性はいなかった。また、この資格の取得には「脊椎脊髄病指導医」の資格が必要で、全国に1564人の有資格者のうち女性医師は12人、県内では岡田医師のみ。

脊椎内視鏡下手術は、脊椎の後方から直径1・6㌢の管を挿入して、内視鏡カメラを使い、椎間板ヘルニアを摘出、または腰部脊柱管狭窄症の原因となる骨や靭帯(じんたい)などの組織を摘出して神経の圧迫を取り除く方法。

手術時間は約1~2時間で術中の出血量は30㍉㍑以下、手術翌日から起立・歩行ができ、術後5日目から退院が可能となることで負担を軽減できる。

岡田医師は女性医師が働きやすい環境を整えることも大切だとしている。背景にはこれまで女性患者から「診察してもらうのが恥ずかしい」「相談しにくい」「女性のお医者さんいますか」などの声が多く寄せられたことがある。とりわけ思春期の女性患者に岡田医師が対応すると「相談しやすい」「話しやすい」などと喜ばれたことから、「女性医師を増やし、指導することで少しでも技術が伝われば腰痛や下肢痛で悩む多くの患者さんの役に立てる」と力を込める。

「画像データだけにとらわれず、実際の患者さんを診て、触れて、症状や訴えをしっかり聞くことが大事」と岡田医師。患者が痛みのない生活を送れるよう力を尽くしたいと話している。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。