元阪神監督の金本さん講演 和歌山JC例会で

講演はトーク形式で行われ、コーディネーターは㈱スポーツニッポン新聞社の元「虎番」山本浩之さん㊧が務めた(県立体育館で)

昨年までプロ野球・阪神タイガースで監督を務め、ファンから“兄貴”の愛称で親しまれた金本知憲さん(51)が18日、和歌山市内で講演し、「挫折することは当たり前。それに打ち勝つには気持ちしかない。心が体を動かす」と持論を述べた。和歌山青年会議所(和歌山JC)の7月例会に講師で招かれた場で、来場した球児や指導者に訴えた。

演題は「逆境に打ち勝つ鉄人の思考」。金本さんは現役時代、膝や肩に故障を抱えながら、ギネス記録となる1492試合連続フルイニング出場を達成し、手首を骨折しながらも試合に出続けて活躍するなど「鉄人」の異名がある。

現役時代の入場曲で登場した金本さんは、約3000人の来場者に大きな拍手で迎えられ、高校時代は逃げ出したかったほど練習がつらかったことや、卒業後はどこの球団からも声が掛からず“浪人”したエピソードを紹介。それでもプロ野球選手になりたいというモチベーションを持ち続け、両親も後押ししてくれたと述べた。

大学卒業後に広島東洋カープに入団時はプロの壁にぶつかり、入団3年間は他の誰よりも練習し、レギュラーの座を勝ち取ったと振り返った。

広島から阪神に移籍したのは故星野仙一さんの存在が大きかったと述べ、広島時代の恩師の達川光男さん、両球団で弟分としてかわいがった新井貴浩さんとのエピソードも紹介し、来場した野球好きを喜ばせた。質疑応答で「期待を寄せている選手は」と聞かれると橋遥人投手、山俊外野手の名前を挙げ、「もう一度、阪神で監督をしてください」という熱烈なファンからの要請には「いや」と即答し、会場を沸かせていた。

和歌山JCの山路由剛理事長は「鉄人といわれる金本氏の精神を学んでみたいという考えからオファーをしたところ、快諾していただいた。せっかくの機会なので一般の方々にもご参加していただける場とした。今後も和歌山を元気にしていきたいし、自分たちの活動を知っていただきたいという思いも込めて、引き続きこのような場を設けていきたい」と話していた。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。