世界選手権で初優勝 けん玉先生・向井さん

「優勝できてほっとした」と向井さん

中学生以上を対象とした「世界けん玉道選手権~藤原一生杯~」(7月14日、東京都豊島区立仰島小学校)で、和歌山市立西和佐小学校教諭の向井智哉さん(33)が見事優勝を果たした。大学4年生からけん玉を始め、同大会には2009年から出場。12年と15年は準優勝で、惜しくも優勝に届かず、念願の初優勝となった。

準優勝から4年、向井さんは2人の子宝に恵まれた。それまでの仕事の後の練習時間が、家庭のことや子どもと過ごす時間になり、練習時間が減った。周囲の人は「子どもが生まれると練習できなくなる」と言うが、もちろん子どもが原因ではなく、時間が理由でけん玉ができないわけでもないと思い、朝晩の練習に励んだという。

競技は1対1のトーナメント戦。3本勝負で、12種目の技からくじを引いて行う技を決める。一つの技につき3回挑戦し、一方が成功し、もう一方が失敗すると一本となる。向井さんは12種目をそれぞれ10回連続でできるのを目標に練習を重ねた。習得した技は本番同様3回で成功できるよう練習した。子どもを寝かせている間に一緒に眠ってしまい、朝4時から練習したこともあったという。

5カ国から約200人が参加。大会では準々決勝で、四つの全国大会で優勝している中学生と対戦。相手が先に一本取った後、向井さんの苦手な技がくじで引かれたが、成功して延長戦に持ち込んだ。最後の技も決めて準決勝に進むことができた。決勝の相手は社会人の選手。自分と同じような条件で練習している相手であり、技術の高い中学生に勝った後だったため落ち着いて挑めた。

向井さんは「優勝はうれしい一方でほっとした。中学生などでは優勝後にけん玉をやめる子も多いが、他でも培ったことを生かしていけるようになってほしい。今後は他の大会にももう少し力を抜いて出場できるようになれば」と話した。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。