仮開発許可申し立て却下 和泉山脈太陽光発電

「地元同意」を慎重に審査する姿勢を示した尾花市長

和歌山県和歌山市北部の和泉山脈で計画されている大規模太陽光発電施設(メガソーラー)の一つ「パワープラント和歌山」の開発許可を巡り、事業者の合同会社サクシード和歌山(三重県鈴鹿市)が県と市に訴訟を起こした問題で、同社が提訴と同時に和歌山地裁に行った仮の開発許可義務付けの申し立てが、8月28日付で却下されたことが分かった。3日の定例記者会見で尾花正啓市長が明らかにした。

パワープラント和歌山は、六十谷、園部、直川にまたがる72・49㌶に出力約4万8000㌔㍗の太陽光発電施設を建設する計画。同社は、昨年1月からことし5月に林地開発の許可申請や工事願いの書類などを県と市に提出したが、現在まで結論が示されないのは違法として8月8日付で提訴し、県と市はともに争う姿勢を示している。

尾花市長は会見で、申し立て却下については「県、市の主張が通ったと思っている」と発言。訴訟は今後も継続される中、同社が事業許可の本申請を2日付で市に提出したことを明らかにし、「地元の多くの方が防災や環境上の影響を心配し、反対している。これから(申請を)審査していくことになる。地元の声を最大限尊重していきたい」と述べた。

市条例で開発許可申請に添付を求めている地元同意書について問われた尾花市長は「(計画地の)隣接自治会だけでなく、広範囲の自治会、連合自治会といったところの同意書を位置付けている。どこまでの範囲が同意という形で提出されているか、しっかりと中身まで含めて審査していきたい」との認識を示した。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。