南海スチールを指定 和歌山市の奨励金企業に

指定書を手に中野一宏社長㊨と尾花市長

建築用金属製品を製造する南海スチール㈱(和歌山県和歌山市雑賀崎、中野一宏社長)が雑賀崎工業団地に第3工場を建設する計画に対し、和歌山市は10日、同社を市企業立地促進奨励金の指定企業とし、指定書を交付した。

同奨励金は、企業の新規立地や事業規模拡大を支援する制度で、指定企業になると、固定資産税相当額や新規雇用者数に応じて奨励金が交付される。

同社は、住宅の基礎部分に使われるユニット鉄筋を主力製品とし、2003年11月の設立以来、業績を伸ばしている。高度な溶接技術などが高く評価され、住友林業㈱や積水ハウス㈱など大手住宅メーカーと取引し、19年3月期の売上高は11億8100万円となっている。

人口減により住宅の新規着工は減少が見込まれる中、普及の途上にあるユニット鉄筋の需要は当面伸びが期待され、災害の防止や復旧に活用される河川鋼製護岸枠などの土木鉄筋製品の受注拡大が見込まれることなどから、第3工場の増設を決めた。

新工場は現在の本社、工場の隣接地に建設を予定し、敷地面積は3582・78平方㍍、延べ床面積は892・5平方㍍。約1億2000万円(土地代除く)を投資し、新たに5人を雇用する。20年4月の操業開始を予定している。

指定書の交付式は市役所市長室で行われ、同社からは一宏社長と中野功会長が出席。一宏社長に指定書を手渡した尾花市長は、昨年秋の台風で同社が被災したことにふれ、「被害からV字回復を果たし、第3工場を新設されるのは素晴らしいこと。和歌山の地域経済、雇用面にとってもありがたい」と歓迎した。

功会長は「(被災後は)工場を再開しても仕事が来るのかと心配したが、増収を実現できた。この勢いを持続したい」と話していた。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。