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和歌山ニュース 「住蛇池」の伝承 音楽劇と創作落語の公演

「住蛇池」の伝承 音楽劇と創作落語の公演

公開日 2019.09.17

岩出市根来の住持池(じゅうじいけ)にまつわる伝承を題材にした音楽劇と創作落語の公演が10月5日、和歌山県和歌山市和歌浦南の和歌の浦アート・キューブで開かれる。

音楽劇「住蛇(じゅうじゃ)が池の花嫁」は、同市の誕生10周年の際、市が脚本家の杉山みかんさんと作曲家で和歌山大学名誉教授の森川隆之さんに依頼して完成した。

根来山のふもとに住む子どものいない夫妻が、小野小町の墓に祈り、美しい娘を授かったが、桂姫と名付けられた娘は婚礼の日、住蛇が池(住持池)で深草少将の化身である大蛇にさらわれてしまうという伝承が基になっている。

桂姫を米山茉莉子さん、姫の父・室家忠家を中前志朗さんが演じるのをはじめ、地元で活躍する音楽家や朗読グループ「岩出やよい会」などが出演し、今回は演奏会形式での公演となる。

創作民話落語「住蛇池」は、子ども落語家として全国のコンクールで入賞を重ねる中学1年生「ぴょんぴょん亭うさぎ」こと小阪はやのさんが演じる。

住蛇池の底にあり、近くの池に通じて周囲の田畑を潤していたという大きな穴にまつわる話となっている。

杉山さんは「地元の民話を語り継ぐ、住蛇が池についての二つのお話が楽しめます」と話しており、来場を呼び掛けている。

朝と昼の2部公演で、朝の部は午前11時半から音楽劇のみ。チケットは前売り1000円、当日1500円。昼の部は午後2時半から落語と音楽劇があり、前売り2000円、当日2500円。

チケットなどの問い合わせは杉山さん(℡090・8521・8563)。