智弁和歌山が4強逃す 秋季近畿高校野球

ピンチでマウンドに集まる智弁和歌山の選手たち

智弁和歌山
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智弁学園
60030503× 17

〔和〕矢田、大林、中西、小林樹―石平〔学〕西村、小畠―田上▽本塁打=川上、德丸(和)山下(学)▽2塁打=平田2(和)前川、白石2、西村(学)

来年春の選抜高校野球大会の出場校選考で重要な資料となる秋季近畿地区高校野球大会は26日、1回戦2試合と準々決勝1試合があり、和歌山県1位の智弁和歌山は準々決勝で智弁学園(奈良1位)に13―17で敗れた。両チームが自慢の強打を存分に発揮し点を奪い合う展開に、会場の佐藤薬品スタジアム(奈良県橿原市)を埋めた大観衆から大きな拍手が送られた。

和歌山は投手陣が計19被安打と乱れた。先発は県二次予選で安定した投球を見せた左腕の矢田。中谷仁監督から「完投するつもりで」と送り出されたが、1回裏に本塁打を含む6連打を浴び6失点。自慢の制球力は影を潜め「コースに投げ分けようと思っていたが球が高く浮いてしまい途中で修正できなかった。チェンジアップが決まらず苦しかった」と苦い表情を見せた。4回にも3点を失い、この回途中で降板。中谷監督は「大舞台の経験が少ないからなのか浮き足立っていたように見えた」と話し、矢田は「ピンチで野手が声を掛けてくれたのに言葉が耳に入ってこなかった。1人で野球をしてしまった。良いリズムをつくって野手を打席に立たせることができず申し訳ない」と声を絞り出した。

打線は5点を追い掛ける6回表、2死から1、2塁の好機をつくると、3番・平田の適時2塁打、4番・德丸の左翼席への3点本塁打が飛び出し1点差に迫った。一塁側のスタンドは大いに盛り上がったが、その裏に2番手の大林がつかまり一挙5失点。代わった中西、小林樹も打たれ、突き放された。

中谷監督は「バッテリーを中心に締まったゲームでないと勝機はなかなかないと思っていた。調子の良い投手から使っていったが、誤算が多かった」と振り返り、3打数3安打と気を吐いた細川主将は「バッテリーが崩れた時に打線がひっくり返してあげられなかった」と悔しさをあらわにした。

初回に矢田から3点本塁打を放つなど3安打4打点の活躍を見せた智弁学園の山下陽輔内野手は「矢田投手は外中心に攻めてくるのでしっかり意識して打ち返せた。遠征先で僕たちのシャツを見た人から『智弁和歌山?』と聞かれることが多く悔しい思いをしてきた。きょうは絶対に勝ちたかった」と話していた。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。