悲願の初勝利ならず 社会人野球マツゲン箕島

初戦で敗れ肩を落とす選手たち

悲願の初勝利ならず――。大阪市の京セラドーム大阪で開かれている「第45回社会人野球日本選手権大会」は5日目の29日、第1試合にマツゲン箕島硬式野球部が登場。優勝候補のトヨタ自動車(愛知)を相手に互角の戦いを演じたが、打線が相手投手を最後まで攻略できず、0―1で敗れた。

マツゲン箕島
000000000―0
01000000×―1
トヨタ自動車

〔マ〕和田―中原〔ト〕栗林―小畑▽3塁打=八木(ト)▽2塁打=小畑(ト)

マツゲン箕島硬式野球部は和歌山県有田市を拠点に活動しており、同選手権は2大会ぶり6回目の出場。過去5回はいずれも初戦で敗れており、初勝利を目指していた。

相手のトヨタ自動車は前々回の同大会を制している強豪。試合はマツゲン箕島の左腕・和田とトヨタの本格派右腕・栗林の投げ合いとなった。

先に好機をつくったのはマツゲン箕島だった。1回表に1番・黒岩、3番・夏見がしぶとく中前に運び2死1、2塁とした。いきなりの好機に一塁側のスタンドは沸き立ったが、4番・岸、5番・小邨が連続三振に倒れ先制はならなかった。

マツゲン箕島の和田は130㌔前後の直球に独特の変化を見せるスライダーを織り交ぜ、内野ゴロの山を築いていく。2回に1点こそ失ったが、中盤から走者がいない場面でもセットポジションから投げるようにし、制球が安定。9回を投げわずか4安打しか許さず、西川忠宏監督も「5回まで目いっぱい行けと送り出したが、うまく緩急をつけて120~130点の投球をしてくれた」と絶賛した。

打線は150㌔を超える直球と鋭く曲がるカットボールを投げ込む栗林の前に沈黙。7回は先頭の岸が内野安打で出塁したが、犠打で走者を進められず、盗塁も失敗。9回は1死から2番の池島が中前打を放ち出塁したが、後続が倒れた。

西川監督は4安打に終わった攻撃について「送りバントの失敗が痛かった。栗林投手は追い込まれたら打てない。真っすぐに振り遅れることなくどんどん打っていこうとしたが打てなかった。力の差を感じた」と振り返り、「終盤まで競ったゲームはできたが、日本選手権で勝つのはなかなか難しい」と渋い表情を見せた。

好投した和田は「いろいろな種類のスライダーを投げ分けたのがうまくハマってくれたが、結果は本当に悔しい。1点の重みを感じた」と悔しさをにじませていた。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。