チェコと日本の交流 近代美術館で特別展

ミュシャ「『ラ・プリュム』誌の黄道十二宮カレンダー」1897インテック蔵(同館提供)

オルリク「雨の日 版画集『日本便り』」1897宮城県美術館蔵(同館提供)

オルリク「雨の日 版画集『日本便り』」1897宮城県美術館蔵(同館提供)

日本とチェコの交流開始から2020年で100年を迎えることを記念する特別展「ミュシャと日本、日本とオルリク」が2日、和歌山県立近代美術館(和歌山市吹上)で始まる。19世紀末からヨーロッパで盛んとなった日本趣味(ジャポニスム)が両国に影響を与え合った様子を、チェコ出身の芸術家、アルフォンス・ミュシャとエミール・オルリクの作品を中心に紹介する。12月15日まで。

同館を中心とした独自調査による企画で、チェコ国立プラハ工芸美術館など海外の美術館との直接交渉で実現した。

ミュシャ(1860~1939)は、ジャポニスムに湧くパリで、女優サラ・ベルナールを描いたポスターで一世を風靡(ふうび)し、アール・ヌーヴォーを代表する画家となった。その評判は日本にも伝わり、藤島武二や黒田清輝、浅井忠らの画家にも影響を与えた。

オルリク(1870~1932)は、プラハを拠点にベルリンやウィーンでジャポニスムの潮流にふれて日本への憧れを募らせ、1900年から翌年にかけて来日。浮世絵版画の彫りや摺(す)りを学び、帰国後、多くの後進を木版制作に駆り立てた。また、日本滞在中に手掛けた石版画は日本の作家たちを刺激したことも知られている。

今回の展示品は、ミュシャの「『ラ・プリュム』誌の黄道十二宮カレンダー」「宝石」、オルリクの「雨の日 版画集『日本便り』」「築地第一ホテルの前の人力車」をはじめチェコの5カ所、ドイツの1カ所、日本の30カ所から集められた絵画や版画、グラフィックデザインなど約300点となっている。

午前9時半から午後5時(入館は4時半)まで。月曜休館(11月4、11日は開館し、5、13日は休館)。学芸員による展示解説が2、10日、12月15日の午後2時からある。入館料は一般1000円、大学生800円、高校生以下と65歳以上は無料。

問い合わせは同館(℡073・436・8690)。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。