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和歌山ニュース 古里との関係末永く 初の県人会世界大会

古里との関係末永く 初の県人会世界大会

公開日 2019.11.27

和歌山県外へ移住した人や子孫らが世界中から集う初の「県人会世界大会」の記念式典が24日、和歌山市の県民文化会館で行われた。海外8カ国280人の他、国内170人の各県人会、一般参加者ら計約2000人が交流を深め、古里への誇りを新たにした。

式典では、主催者を代表して仁坂吉伸知事が「県人会の皆さんの活躍を誇りにしながら、私たちもその力をエネルギーに変えて頑張っていかなければならない」とあいさつ。二階俊博自民党幹事長や、中山展宏外務大臣政務官らが祝辞し、星林高校吹奏楽部による演奏をバックに国内外の各県人会が紹介されると、客席にいたメンバーが起立して手を振って笑顔で応えた。

県の発展に貢献した14の各県人会へ、仁坂知事から顕彰盾が贈られ、県人会を代表してブラジル県人会の谷口ジョゼー眞一郎さんが「戦前移民は他界し、われら2世や3世の世代が和歌山県との関係を末永く守り、この大会をきっかけに10年先も開催できるよう祈ります」と大会を宣言し開幕した。

大会では、田辺市出身の合気道創始者「植芝盛平」について映像で足跡をたどり、少年や一般による演武が披露された。1885年にハワイへ渡った22人から始まった県人移民の歴史を映像で紹介。続いて元THEBOOMのボーカリストで、日系移民の周年祭などの式典で活動する宮沢和史さんとアルゼンチン出身の日系2世歌手の大城クラウディアさんが登場。ソロやデュエットを熱唱し、ラストの「島唄」では、和歌山児童合唱団と星林高校吹奏楽部らもステージに上がり客席と一体になって歌った。

式典後、在京和歌山県人会代表の谷口博昭さんは「初めての大会でしたが、盛り上がってとても良かった。これを機会に5年などの節目で開催ができるよう、交流を深めていきたい」と今後に期待を寄せた。

県人会の一行は27日まで、紀北・紀中・紀南の3コースに分かれて「ふるさと巡りツアー」でゆかりの地を旅する予定という。