澤学長が後輩に講演 和中・桐蔭140周年

卒業生の澤さんが講演した

和歌山県立桐蔭高校・中学校(和歌山市吹上)で20日、「和中・桐蔭創立140周年記念式典」が再現された。同式典は10月12日に県民文化会館で開かれたが、気象警報発表により生徒が出席できず、改めて生徒も交えて母校の節目を祝おうと行われた。卒業生で東京藝術大学学長の澤和樹さんも訪れ、講演と温かいバイオリン演奏を届けた。

再現された式典には主催した同窓会(森下正紀会長)役員も出席。森下会長はあいさつで「良い学校とは、良い先生、生徒、OBがそろっている学校。澤学長の心を込めた講演と演奏が聞けることを幸せに思い、今後の学生生活を楽しく励んでもらいたい」と話した。

澤さんは、「式典に来られなかった生徒のために体育館で演奏してほしい」との森下会長の依頼を快諾し、和歌山市内で行うリサイタルのスケジュールに合わせて来校した。

澤さんは、世界的に活躍する音楽家や科学者と共同で探究している「芸術と科学に共通するバックグラウンドは何か」などのテーマを紹介し、多様な教養の大切さを話し、「大人としてどのように社会に貢献するかをイメージしてほしい。人の感動する力は、AI(人工知能)を支配できる力に成り得るだろう」と熱をを込めて語った。

コンサートでは、クラシックの名曲の他、澤さんの教え子、バイオリニストの葉加瀬太郎さんの代表曲「情熱大陸」を弾いて会場を盛り上げた。

高校1年の池田彩乃さんは「澤先生のように音楽の素晴らしさを伝えられる人になりたい」、2年の瀬戸克則君は「音楽と科学について知らないことが聞けて、ためになった。バイオリンの音色の美しさに感動した」と笑顔だった。

また、式典実行委員会が140年の歴史の意義を知ってもらおうと公募した標語で最優秀賞となった高校3年・平住直也君、優秀賞の中学2年・藤本恵さん、ポスター作成を担当した美術部の高校3年・久保田結香さんが表彰された。

木皮享校長は「式典をもう一度できたことは、在校生の誇りになると思う。第二の澤先生が輩出されることに期待したい」と話した。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。