県内女子高生で初合格 旋盤2級・和工谷口さん

旋盤の機械を前に谷口さん

機械や工具を使い金属を加工する国家資格「機械加工技能士」2級(普通旋盤作業)の検定試験に、県立和歌山工業高校(和歌山県和歌山市西浜、西村文宏校長)機械科2年の谷口七海さん(16)が県内の女子高校生で初めて合格した。27日に同校で合格証書の授与式が行われ、西村校長から証書を受け取った谷口さんは「合格が分かった時はとてもうれしかった。今後は機械に携わる学部を目指し進学したい」と新たな目標を語った。

旋盤は、材料を台に固定、回転させて工具で切削加工する作業。2級では直径60㍉、長さ150㍉と直径60㍉、長さ57㍉の鉄の棒を3時間以内に図面通りに切削する。試験は8月31日と9月1日の2日間で、筆記と実技の試験を行った。

谷口さんは6月ごろから試験で使われる普通旋盤を使い始めた。夏休み中は一日に二つ課題作品を製作。安全のため長袖長ズボンに安全靴、安全めがねを装着し、エアコンのない機械室で汗を流しながら旋盤と向き合った。旋盤は大きく、きれいに仕上げる際には回転数を上げていくため、作業中は機械の迫力も大きいという。

課題では、ねじ切りや先端にかけて徐々に細くするテーパー加工などの作業があり、二つのパーツを組み合わせる部分は、組んだときの間隔の誤差を0・05㍉以内にするなど、高い精度が求められる。谷口さんは測定器のノギスやシリンダーゲージでパーツの幅を計り、細部まで調整を行った。

谷口さんは工業分野に興味があり現在の学科に。機械工作部でロボットの製作にも携わっている。試験の合格を知った時、学校の定期テスト中だったため、次のテストの勉強を忘れそうになるくらいうれしかったという。

また、昨年度の技能検定で優秀な成績を収めた人に贈られる技能検定優秀賞の表彰も行われ、左官3級の中西くるみさん(建築科3年)、機械検査3級の坊一真君(機械科3年)、電気機器組立て(シーケンス制御作業)3級の田中天晟君(同)も賞状を受け取った。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。