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和歌山ニュース 聖火ランナー45人 県実行委が県内走者選定

聖火ランナー45人 県実行委が県内走者選定

公開日 2019.12.18

東京2020オリンピック聖火リレーで、和歌山県内を走るランナーが決まった。県実行委員会では1660人の応募からPRランナー7人を含む45人を選定。17日に和歌山市湊通丁北の県庁南別館で会見を開き、出席した4人のランナーが意気込みを語った。

県内の聖火リレーは4月10、11日の2日間で14市町を巡り、約180人がトーチをつなぐ。県実行委では7、8月に募集し、組織委員会が選定。公募ランナーは、オリンピック出場経験者や紀伊半島大水害を乗り越えた被災者ら、さまざま。PRランナーには北京五輪レスリングメダリストの湯元健一、進一さん兄弟、ロンドン五輪の体操に3きょうだいで出場した田中和仁さんと理恵さんらが選ばれている。

会見には有田市在住で現役マラソンランナーの上野山馨さん(94)、トルコ出身で串本町在住のオズカヤ・ドゥルナさん(32)、ピストル射撃でソウル、バルセロナ五輪に出場した新宮市出身の勢見月文久さん(70)、ソフトボールの第1回世界選手権にキャプテンとして出場した和歌山市在住の中川聖子さん(76)が出席。現在の心境について、上野山さんは「まさか選ばれるとは思わず、光栄に思う。同年代に元気な姿を見てもらい、夢と希望を与えたい」、オズカヤさんは「『応募しないと当たらない』と思って応募した。リレーを通して肌や言葉の違いはあっても私たちは一つだということに気付いてもらいたい」と思いを語った。

また、ランナーとして走ることへの思いについて勢見月さんは「人種や国の差別なく競える機会が東京であるなら、その一翼を担いたいと思った。日本選手が良い成績を残せるように願って走りたい」、中川さんは「こんなチャンスは二度とないと思うので、自分の生きた証しとして走りたい」と話していた。

ランナーの走行区間などは来年以降に決定、連絡される。