熟成させ甘み凝縮 蔵出しみかん出荷ピーク

貯蔵され甘みを増したミカン

和歌山県海南市下津町で作られるブランドみかん「蔵出ししもつみかん」の出荷がピークを迎えている。

米作に不向きな急傾斜地の山間地で栽培し12月初めから末に収穫。園地内に設置した木造土壁の蔵で1カ月以上貯蔵している。貯蔵中は空気の入れ替えや木箱を一つひとつ確認しながら品質管理を行う。貯蔵庫内の温度は5~10度、湿度80~85%に保ち熟成させることで酸が抜けてまろやかで甘みのあるミカンに仕上がるという。

自然の力で甘みを引き出す「蔵出し技術」は「下津蔵出しみかんシステム」と呼ばれ、2019年2月には日本農業遺産に認定された。

JAながみねによると、昨年の7~8月は雨が多く心配されたが、9月は乾燥して糖度が高まった。蔵出しみかんのことしの出荷量は約2600㌧。例年の約3000㌧には及ばないが品質は平年並みを維持した。

JAながみね理事で下津柑橘部会の岡本芳樹副部会長(61)は「ことしは量は少ないが味はしっかりと仕上がっている。ぜひ味わってほしい」と話している。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。