映画『見栄を張る』DVD発売 藤村監督がPR

「ぜひ見てください」と藤村監督

和歌山県海南市や紀美野町を主なロケ地に撮影し、2016年に公開された映画『見栄(みえ)を張る』のDVD発売とレンタルが、このほど始まった。藤村明世監督(29)は「和歌山の美しい景色をたくさん撮ったので見てほしい。ラストシーンが見どころです」と笑顔いっぱいに話している。

同作は、周囲には女優だと見栄を張る28歳の女性(久保陽香)が主人公。姉の死をきっかけに帰郷し、姉が葬儀で参列者の涙を誘う「泣き屋」の仕事をしていたことを知る。女優ならば簡単にできると始めたが、いざ葬式が始まるとなかなか涙が出ず、この仕事の真の役割を知るというストーリーで、人間模様や主人公の葛藤、成長を描いている。

藤村監督は東京都出身、ロサンゼルス在住。明治学院大学文学部芸術学科で映画学を専攻。4本目の作品である同作は、CO2(シネアスト・オーガニゼーション大阪)の助成作品で初の長編映画となった。

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2016長編コンペティション部門でSKIPシティアワード、イタリアの「Working Title Film Festival」でスペシャルメンションを受賞している。

中学生の頃、是枝裕和監督や岩井俊二監督らの作品に影響を受け、映画監督を志した藤村監督。初の長編作品で泣き屋をテーマに選んだのは、ワイドショーで変わった職業特集をしているのを目にしたから。「昔は魂をこの世からあの世に送る役割をしていたというのを知って興味が湧いた」という。

同作のロケ地として和歌山を選んだ理由について、藤村監督は「作品には自然に囲まれた地域が必要だった。山と海が同じ町にあるのが良いとすぐに決まりした」と話す。

2週間の撮影期間中には、地元の海鮮料理や人生初の「イノシシ肉」も味わった。「今でもあの味が忘れられない」と振り返り、「和歌山はご飯がすごくおいしいし、人が温かい。第二のふるさとです」と笑顔で語る。

同作のDVD化について「和歌山の景色をたくさん撮ったので見てほしい。主人公の成長物語です。最初の主人公の表情とラストの表情の違いなども見ていただけたら。見どころ満載。ぜひ手に取ってください」と話している。

DVDは定価4180円(税込み)。書店やインターネット、レンタルショップなどで販売している。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。