友情のメダル複製へ レプリカの3D計測

メダルの向きを変えて計測する生徒

1936年のベルリンオリンピック棒高跳びで2、3位を分け合った和歌山県那智勝浦町出身の西田修平さんと舞鶴市出身の大江季雄さんの「友情のメダル」のレプリカの計測が4日、県立和歌山工業高校で行われた。

西田さんと大江さんは棒高跳び決勝で2位を争った。ともに4㍍25を跳んだが、公式記録では先にクリアした西田さんが2位、大江さんは3位となった。2人は帰国後に銀と銅のメダルを二つに割ってつなぎ、「友情のメダル」が生まれた。レプリカは大江さんの出身校である京都府立西舞鶴高校から西田さんの出身校、和歌山中学校を前身とする県立桐蔭高校に贈られた。

和歌山大学と那智勝浦町は水害調査や地域資料の整理を行う受託研究を締結しており、計測は西田さんに関する資料収集の一環で複製しようと実施。いずれはメダルの実物を使って計測を行いたいとしている。

計測は産業デザイン科の2年生が行った。3Dスキャナーを使い、レプリカの向きを変えながら光を当て、何度も撮影してパソコンにデータを集めていった。撮影したデータは重ね合わせて合成し、余分な箇所を削って立体のデータが出来上がる。

レプリカを撮影した増田陸人君(17)は「スキャナーを使うのは初めてで、作業を進めるのが大変だったが、資料収集や研究に自分たちが関われたのはうれしい」と話していた。和歌山大学「教養の森」ユニットの橋本唯子准教授は「高校生の3D計測技術を知ってもらい、また西田さん自身についても知ってもらうきっかけになれば」と話していた。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。