つながる命に感謝 刀禰知美さん新アルバム

CDを手に笑顔の刀禰さん

和歌山県和歌山市のシンガー・ソングライター、刀禰知美さんが5日、8年ぶりとなる2枚目のアルバム『ありがとう』をリリースした。母になった刀禰さんが家族や友人、周囲への感謝を込め、現在のシンプルな思いを題名にした。刀禰さんは「宝物ができました。いつも支えてくれる、たくさんの方への『ありがとう』が詰まった一枚です」と笑顔で話している。

刀禰さんは東京での約10年の音楽活動を経て、2009年に帰郷。12年には自身の体験を基に、両親の離婚を子どもの目線で歌った「あたしの願い」を発表し、多くの共感を呼んだ。

今回のCDにはカバー2曲を含め10曲を収録。「生きる約束」は、間もなく92歳になる祖母がよく口にしていた「親より先に死んだらあかんよ」という言葉から生まれた曲。3年前には長女の琴心(ことみ)ちゃんが誕生し「今度は私が娘に伝えていく番」と、受け取った「強く生きて」とのメッセージを込めた。

刀禰さんの温かく透明感のある歌声で「いのち生きる いのち強く いのち生きて いのち繋ぐ」の歌詞が印象的な曲。

また、代表曲「あたしの願い」を、しっとりと落ち着いたメロディーにアレンジして収録。刀禰さんは「親になった今、当時の両親は私が考える以上に複雑な思いだったんだろうなと感じます」と話す。音楽をつくる中で大切にするのは「うそを入れないこと」。体験から得た素直な気持ちを表現しているという。

その他、誕生日には、おめでとうに加えてありがとうの思いを伝えようというポップな「HAPPY BIRTHDAY!」、行動力に満ちた友人にささげた「冒険人生」、東日本大震災後、心が揺れる日々で、自分に何ができるかを考える中でできた「愛のうた」などを収録。

全曲のアレンジを手掛けたのは、八代亜紀さんの専属ピアニストとしても活動する須藤信一郎さん。レコーディングは音の響きの良さにほれ込み、同市狐島の「LURU HALL」(ルルホール)で行った。

美しいピアノの響きとチェロの音色とともに歌い上げ「音楽の世界感が広がり、満足できる本格的なCDができました。聴いた方から身近な人へ、伝えたい気持ちの代わりものになればうれしい」と話している。

2500円(税込み)。発売を記念し、15日にルルホールでコンサートを開く。昼の部(午後2時~)、夜の部(6時~)があり、各40席限定。アルバムの問い合わせやコンサートの申し込みは同ホール(℡073・457・1022)。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。