中国からの仕入れ停滞 新型コロナで影響

新型コロナウイルス感染症の影響が、和歌山県内企業にも広がり始めている。観光客のキャンセルが相次ぐ宿泊施設や交通などの観光関連に加え、製造業でも中国からの原材料の仕入れなどが滞り、事態の長期化を懸念する声が出ている。

紀州漆器や家庭用品などの一大産地である海南市では、海南商工会議所(神出勝治会頭)が会員事業者(昨年3月末現在958)のヒアリングを進めている。

観光関係業者では「キャンセルが多く、厳しい」との声があり、観光施設への卸をしている製造業も「影響は大きい」としている。

漆器や生活用品の製造業では、「中国からの製品入荷が遅れ、卸売がストップしている」「仕入れが遅延し、納品ができていない得意先があり、実質被害が出ている」「中国人バイヤーに出荷したものがまだ到着していない。おそらく港でとまってしまっている」など、入荷、出荷の双方に影響が出ている。

現時点で影響がない事業者でも、「春節の連休前に原材料を仕入れたので当面は大丈夫だが、長引くと心配」「2月末予定の仕入れの見通しが立たず、4月以降の売り上げに大きく影響する」などの声がある。

また、介護関連事業者は、施設利用者や家族、職員らが感染し、報道される事態になれば「死活問題」と懸念する。

来客の減少を感じるという飲食店や小売店もある。

一方、製造や仕入れを国内に移行している製造業者には、今後の品不足により、かえって需要が期待できるとの見方も出ている。

同商議所は「海南はものづくりのまち。仕入れなど中国への依存度は高く、長期化するほど影響は大きくなると予想される」とし、事業者の相談窓口を設置している他、資金繰りの支援などを検討している。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。