子どもたちに卒業式を 保護者有志が署名活動

署名に協力する人々

新型コロナウイルスの感染防止のため、和歌山県和歌山市内の小中学校で卒業式が取りやめになったことを受けて、「子どもたちを卒業式に参加させてあげたい」と保護者たちが動き出した。1日には市小路の河北コミュニティセンターで署名活動が行われ、この日だけで1万人近くの署名が集まった。

保護者の有志が無料通話アプリ「LINE」などを通して急きょ呼び掛け。活動を行う楠見西小学校の保護者の本松大策さん(48)によると同コミセンでの署名の他、SNSを通して活動を知った保護者がそれぞれの校区で署名を集めているという。

午前9時から始まった署名活動には、さまざまな学年の子どもと保護者らが続々と訪れ、名前を書き連ねた署名用紙を何枚も持ってくる人や、「知り合いにも頼んでみる」と用紙を持ち帰る人も見られた。また、活動に賛同するが署名に行けないという人のため、代筆での署名も行った。

署名の数は午後4時で6000人ほどに。8時の集計で8000人を超え、未回収を含めると一日で約1万人に上った。署名に訪れた小学6年生の男の子がいる母親によると、卒業遠足やバスケットの最後の試合も取りやめになり、卒業式の中止も受けて「何で?」とショックを受けていたという。「どんな形でもいいので、一つのけじめとして卒業式をしてあげてほしい」と話していた。本松さんは「ただ卒業式をさせてあげてほしいという思いだけ。そうでないと子どもたちがかわいそうだ」と話した。

署名は4日午後5時に締め切る。事務局で集計し、市PTA連合会の役員幹事会を通して市教育委員会に渡される予定。署名に関する問い合わせは本松さん(℡090・3262・8029、FAX072・479・8422)。ファクスの場合はフルネームと住所(番地は不要)を明記する。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。