世界最高峰の庭ショー出展 ヒロガーデニング

「Circle of Life」をテーマにした作品(同社提供)

イギリスで5月19~23日に開催される世界的な園芸の祭典「チェルシー・フラワー・ショー2020」(英国王立園芸協会=RHS)に、㈱HIRO GARDENING(岩出スタジオ=和歌山県岩出市大町、紀の川スタジオ=紀の川市尾崎、田邑嘉浩代表取締役)がアーティザンガーデン部門で出展する。

「チェルシー・フラワー・ショー」は本場イギリスで最も権威あるフラワーショー。毎年世界から約16万人の腕利きの職人が集まり、多様な世界観をみせる。今回は世界約2000社以上の応募があり3部門で18社が出展権を獲得。日本から2社が参加し、うち1社が同社だ。

同社は2010年に設立。「『庭』の持つ偉大な価値をたくさんの人に届けたい」との思いで事業を行っている。ショーには15、17年と挑戦。3度目で念願の出展がかなった。

出展作品のテーマは「Circle of Life」。「庭はただ作るだけでなく、自然のサイクルに合わせて育てることを大切にする」とし、自然と人の生命の共存を目指したデザインとした。

屋根部分は正面から見ると漢字の「人」となるよう配置。自然の中に溶け込ませることで人間も自然の一部であるという作品テーマを表現している。庭の中心には水車を配置。人間が生きていくためのエネルギーや命の循環を象徴的にデザインしている。高木には落葉樹を採用し、新緑や落葉を見ることで季節の移り変わりや時間の流れを感じることができる。低木は料理や殺菌、消毒など人の暮らしとの調和が高い植物、ハーブを使用し「生活における循環」を表現する。

庭の中には滝に見立てた水の流れをつくり、水の流れる涼やかな音や水を飲む小鳥のさえずりを聞いて聴覚を通して庭を感じてもらう工夫を施している。

アプローチは1㍍50㌢とり、段差をなくすことでバリアフリー化を実現。車椅子を使用する人も無理なく安心して通行できる。また目の不自由な人にも庭を楽しんでもらえるように木や土、芝をランダムに配置。さまざまな音や香り、足から伝わる感触などを通して庭を楽しんでもらう構成にした。

このほど田邑代表(41)が紀の川市役所を訪れ、中村愼司市長に出場を報告。中村市長から「大変名誉なこと。頑張ってください」と激励を受け、田邑代表は「建築では難しいとされる高低差と曲線をうまく使う。他のガーデナーも見たことのない庭なので、びっくりしてくれるはず」と気合をにじませている。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。