和歌山弁でラジオ体操 バナナFMに大反響

和歌山弁ラジオ体操の号令を担当する津山さん(和歌山市塩屋のスタジオで)

「ほや、手ぇを前から真ぁ上まであげて、おっきに背え伸ばすいごきからやでぇ~はい!」――。和歌山県和歌山市のエフエム和歌山(バナナFM、山口昭昌理事長)が2月1日に放送を始めた「和歌山弁ラジオ体操」が大反響を呼んでいる。体操の号令が〝ドスの利いた〟和歌山弁となっており、運動しながらたっぷり笑える。新型コロナウイルス感染症のため外出もしづらいこんな時、自宅で楽しく体を動かしたい人にもオススメ。ユーチューブでも配信しているので、いつでも聞いて楽しめる。

号令を方言にしたご当地版ラジオ体操は各地にあり、山口理事長は、和歌山弁バージョンを作りたいと2008年の開局当時から思い描いていたという。

企画が急速に動き出したのは2020年1月14日。同局の人気パーソナリティーで、今回の号令を担当したフリーアナウンサーの津山理美さんが、たまたま風邪を引いて自宅で休んでいたところ、通信アプリ「LINE」の方言グループで和歌山弁ラジオ体操の構想が話題になり、同局スタッフが標準語の基本の号令の文面を送った。

津山さんはそれを元に、わずか1時間ほどで和歌山弁バージョンの号令を書き上げ、これを見た山口理事長は「いける!」と、本格的な作成を決定。

実際に放送するには、ラジオ体操の著作権の一部を管理しているかんぽ生命などの許可が必要になる。2日後の16日、スタジオに出勤した津山さんに、山口理事長は少しだけ手直しした号令の原稿を手渡し、「読んでみて」。津山さんは風邪が治り切っておらず、本調子の声ではなかったが、その場で動画を撮影し、その週のうちにかんぽ生命へ送付した。

同社のチェックを経て、23日には改めて録音。権利関係者の許可などをクリアし、2週間ほどで音源が完成した。

津山さんは「理美のWine Life」(月~金午後11時~、土日同9時~)などを担当し、日本ソムリエ協会認定「ワインエキスパート」の資格を持つ。一緒に楽しく飲めるような〝姐さん肌〟で親しまれ、今回の号令も、「Sっ気」や「スパルタ」な雰囲気のキャラに合うように作った。

おじさん風の太めで押しの強い声で繰り出される「両手腰へ置いて、後ろへ反りくりかえるんよぉー」「はちかって(開いて)、閉めて」などの号令は、2月1日の放送開始直後から人気に。津山さんへのリスナーからの投稿は、大半がラジオ体操の話題となり、「どえらいどぎつい和歌山弁で号令かけよった。おもしゃいから聞いてよー」「怒られてるみたいで、ピシッとやってまう」などの声が寄せられた。

実際に体操をした人の感想で一番多かったのは「笑けてできやん!」。昔から知っているはずなのに、新しいラジオ体操体験ができる。

学校や企業などから、使わせてほしいと要望が届いており、山口理事長は「フリーでどんどん使ってください。県民が楽しく健康になるように、分かりやすい言葉で解説しています。はやらせたいですね」と話す。

津山さんは「ものすごい反響です。でも、あくまで号令は演じています。普段の私はこうではありません!」と笑顔でアピールしていた。

放送時間は午前7時30分~(毎日)と午後4時36分ごろ~(平日のみ)。ユーチューブでは号令の文面も見ることができる。「バナナラジオ体操」で検索を。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。