ライブの生音で臨場感 ルルホールが新サービス

天井にマイクを設置する田口さん

和歌山県和歌山市狐島のLURU HALL(ルルホール)は、高音質の有料ライブ配信サービス「Binaural LIVE!(バイノーラルライブ)」を始めた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、多くのアーティストのライブが中止になる状況を受け急遽スタート。こだわりのマイクを通して多くの人に臨場感あふれる生の音を届けている。

バイノーラル録音は、人の頭を模したダミーヘッドマイクなどを使い、人に実際に聞こえている音を収録。アーティストの奏でる音はもちろん、呼吸や客席の歓声、会場のノイズまで録音され、イヤホンやヘッドホンを通して聞くと実際に会場にいるような音が味わえる。

録音に使うダミーヘッドマイクとケーブルは、バイノーラル録音によるハイレゾ音源の制作を行ってきた同ホール支配人の田口雄基さんが改良を重ねたもの。鼓膜にあたる部分に高感度マイクを付け、頭は実際の人間の頭と同じくらいの重さになるようにゼリー状のクッションを詰めた。耳や鼻など顔のパーツも再現し、耳から聞こえる音だけでなく頭部に反響する音も収録。マイクはホール内の最も音がきれいに聞こえる場所の天井からつるしている。頭を逆さにすることで音が上に広がり、聞いた時に空間が広く感じられるという。

3日に行った配信第1弾となる伊藤ペペさんと前田智洋さんのライブでは、会場に行けない東京や福岡のファンからも配信ライブを楽しむ様子が届いたという。田口さんは「当たり前にあった生の音楽が聴けなくなると、心の豊かさも欠けてしまう。ライブができない現状に風穴を開けるとともに、新しい音楽の価値を届けられたら」と話した。

LURU HALLでは今後もバイノーラル録音の配信ライブを予定。いずれは配信に加えて高音質なハイレゾ音源でのダウンロードサービスも行いたいとしている。

バイノーラルライブの詳細やチケット購入はホームページ(https://luruhall.zaiko.io/)から。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。