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和歌山ニュース 収束後の来店待ってます 未来チケット支援募る

収束後の来店待ってます 未来チケット支援募る

公開日 2020.04.28

新型コロナウイルス感染拡大により、和歌山県内でも多方面で深刻な影響が出ている。飲食業界においても厳しい状況が続き、中には廃業の危機にある事業者も少なくない。そんな中、㈱信濃路(和歌山市松島)の西平都紀子社長が発起人代表、市内で飲食店を経営する奥畑公康さんが発起人となり「未来チケットわかやま」プロジェクトを立ち上げ、クラウドファンディングサイトで支援を募る。

プロジェクトは、外出自粛などで外食を控えている利用者らが、飲食したつもりで寄付し、飲食店が、近い将来使える食事券を届ける仕組み。28日から5月31日までクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」で支援を呼び掛ける予定だ。

専用サイトには、市内の飲食店約60店舗が掲載される予定(27日現在)で、支援者は応援したい店を選び、3000円(3300円分の食事券付き)、5000円(5500円分の食事券付き)、1万円(1万1000円分の食事券付き)の3種類から寄付の形を選べる他、食事券なしで寄付のみの参加もできる。

6月下旬をめどに店から支援者に食事券が届き、11月末まで自分が選んだ店舗で利用できる(利用期限は、延長の場合や店舗ごとの対応あり)。また、プロジェクトを通じて寄せられた資金は、それぞれの店の口座に振り込まれ、食事券なしの寄付金については、参加店舗で均等分配する。

「マイナスに考えるときりがないが、この状況をそれぞれが成長できるチャンスと前向きに捉え、知恵を出し合って、自分たちができることから始めたい」と西平代表。市内を中心に活動する書家の北原美麗さんもプロジェクトへの思いを寄せるなど、取り組みは業界の垣根を越え動き始めた。「店だけではなく、市全体が一つになって、ぜひみんなで乗り越えたい。そして、より皆さんに喜んでいただけるよう、店として成長し、収束後また笑顔で来てもらえたら」と西平代表は話している。

同実行委員会は現在、市内の飲食店の参加を募集している。一次締め切りは終わっているが、二次締め切りが5月2日、三次締め切りが9日(寄付金の均等分配は二次締め切り分まで)。また今後は、宿泊施設の掲載も予定しており、合わせて参加を呼び掛けている。問い合わせは同実行委員会(℡073・499・5147、メールlovelocal.wakayama@gmail.com)。