九重雜賀が3年連続で金賞 日本酒アワード

金賞を受けた九重雜賀の雜賀社長㊥と社員

世代や業態、国の境界を越えて日本酒を広げることを目指す「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2020」(同実行委員会主催)で、和歌山県紀の川市桃山町の㈱九重雜賀(雜賀俊光社長)の「山田錦純米大吟醸雑賀」がプレミアム大吟醸部門で3年連続の金賞に輝いた。また「辛口純米吟醸雑賀」はプレミアム純米部門で初の金賞となった。

10年目の同アワードは「メイン部門」や「スパークリングSAKE部門」、「プレミアム大吟醸部門」「プレミアム純米部門」「プレミアムスパークリングSAKE部門」の5部門がある。259社897点のエントリーの中から最高金賞24点、金賞242点が選出された。

審査方法は、リーデル日本酒用ワイングラスを使いブラインド官能テストで7段階で評価する。

3年連続で金賞に選ばれた「山田錦純米大吟醸雑賀」は上品な吟醸香と、旨み、キレのバランスの良さが特徴。

同社は1908年に食酢の醸造元として創業。創業者の雜賀豊吉氏が「より良い食酢を造るには、主原材料である酒粕から造るべき」という考えと「食事に合う日本酒を造りたい」という夢から34年に日本酒の製造を開始した。同アワードでは2018年に同商品が最高金賞に選ばれている。

和歌山は有数の食酢消費圏で、すしの発祥地といわれている。とりわけ、同じ蔵元で日本酒と食酢の両方を醸造するのは全国的にみても極めて珍しいという。

同社の日本酒はすしや日本料理との相性が抜群だといい、今回の受賞に雜賀社長は「おすしの発祥地であるという地域的背景と、料理に合うお酒や赤酢を製造してきたという歴史的な背景が評価されたのだと思う。ホッとした」と安堵の表情。「赤酢、日本酒を造る蔵元として和歌山の文化を国内外に伝えていくのが使命だと思う。今後もしっかりと頑張りたい」と力を込めている。

県内ではアワードメイン部門で中野BC㈱(海南市)の純米吟醸「紀伊国屋文左衛門」、㈱世界一統(和歌山市)の「上撰世界一統」、プレミアム大吟醸部門では中野BC㈱の大吟醸「紀伊国屋文左衛門」黒、プレミアム純米部門で尾﨑酒造㈱(新宮市)の「純米吟醸太平洋」が金賞に選ばれた。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。