パンダが結んだ友好発展 県と四川省が覚書

2019年10月17日、四川省で尹力省長(左から2人目)と会談する仁坂知事(同3人目)=県提供=

和歌山県は19日、中国・四川省との間で友好交流関係発展のための覚書を締結したと発表した。3月24日付で書面を郵送により交換し、仁坂吉伸知事と尹力(いんりき)省長が署名した。観光や防災・減災、医療、教育、経済など多様な分野で交流、協力を進めることで合意しており、来年1月に友好都市関係を締結する予定。

仁坂知事が19日の定例記者会見で明らかにした。

四川省は中国の内陸部に位置し、面積は日本の1・3倍に相当する48・5万平方㌔㍍。常住人口は8341万人(2018年)で中国国内で4位。省内GDPは4兆6615億元(19年)で同6位となっている。日本でも人気の高い三国志の蜀が栄えた地域であり、著名な名所・旧跡も多い。

省内にある「成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地」と白浜町のアドベンチャーワールドは「ジャイアントパンダ長期国際共同繁殖研究」を実施し、同園でこれまでに16頭の繁殖に成功しているなどつながりが深い。

昨年10月、仁坂知事が同省を訪問した際、尹力省長から友好都市関係締結の打診があり、「パンダが結ぶ交流」を促進するため、締結に向けて協力していくことで合意していた。

中国では、友好都市関係を結ぶ際の手続きとして、まず覚書を交わし、一定期間、交流の実績を重ねた上で中国人民対外友好協会の許可を受ける必要があることから、今回の覚書の締結に至った。

県は中国・山東省と1984年に友好関係を結び、36年の交流の実績がある。四川省との友好都市関係が実現すれば、中国で2地域目、海外の友好・姉妹提携先としては5カ国6地域目となる。

仁坂知事は定例会見で、人口比の海外渡航者数が多いことなど同省について説明。「素晴らしいところがいっぱいあり、観光以外の経済も実力がある」と高く評価し、「来年、新型コロナウイルスが収まっていれば私が訪中して友好省県関係を締結したい」と述べ、同省には大規模地震の被災経験もあることから、防災・減災に関する知見を交換することにも期待を示した。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。