友情と恋の『セレナーデ』 得津さん小説

「CAの仕事と幸せを考えてもらえたら」と得津さん

和歌山県和歌山市のマナーコンサルタント、得津美惠子さんが小説『セレナーデ』を夢叶舎(むくしゃ)から8日に出版する。主人公は友情と恋愛に向き合うキャビンアテンダント(CA)。元CAの得津さんは「キャビンアテンダントの仕事を知ってもらうとともに、人を不幸にしての自分の幸せは成り立たないことを感じてもらえたら」と話す。

旅行代理店に勤務する陽子がキャビンアテンダントとなり、友情と恋愛の間に揺られて本当に大切なものを見つける――という話。

作品は1995年にコスモス文学新人賞に応募した作品を大幅に加筆修正したもの。得津さんが当時厳しかった業界での経験や学びを伝えたいと書籍化を決めた。書き終えてから年月がたっているため、場面を現代風に書き換えた。

前作『織部千春が消えた日』と同じく、作中の陽子たちキャビンアテンダントの仕事や生活は、得津さんのキャビンアテンダント時代の体験をもとに表現されている。加筆する際、北回りヨーロッパ線によく搭乗したことや、飛行中に「シロクマだ」とつぶやいて乗客が窓際に集まってしまったことなど、失敗談や楽しい経験もいろいろ思い出しながら筆を進め、当時はつらかったが、今思うと良い経験だったのではと感じたという。

世界を飛び回るキャビンアテンダントが主人公だが、和歌山が舞台のシーンも。和歌山城を散策し、陽子が本の字饅頭を手土産にするシーンは得津さんの「やっぱり和歌山が好き」という思いから。

『セレナーデ』は宮脇書店和歌山店、ダイワロイネット店、TSUTAYA WAYガーデンパーク和歌山店とAmazonで販売。税別1500円。

問い合わせは得津さんのホームページ(http://www.eonet.ne.jp/~manner/)。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。