県内から4店掲載 美食ガイド『ゴ・エ・ミヨ』

ヴィラ アイーダの小林シェフ(小林シェフ提供)

美食の専門家が薦めるレストランガイドで、ミシュランと双璧をなすといわれるフランスのレストランガイド『ゴ・エ・ミヨ』2020年日本版に、初めて和歌山県内から4店が掲載された。フランス料理店「オテル・ド・ヨシノ」(和歌山市)、イタリア料理店「villa aida(ヴィラ アイーダ)」(岩出市)、日本料理店「召膳 無苦庵(しぜん むくあん)」(田辺市)、すし店「幸鮨」(白浜町)の4店で、和歌山の食材や料理が世界に認められ始めた証しといえる。

『ゴ・エ・ミヨ』は1972年創刊、世界20カ国以上で出版。ミシュランガイドが「レッドガイド」と呼ばれるのに対し、ゴ・エ・ミヨは「イエローガイド」と称され、ミシュランと並び影響力があるといわれている。日本版は2017年に発刊。20年度版には24都道府県、673店が掲載されている。

調査は覆面調査員が来店。料理だけでなく、料理に合った酒やワインの提案、サービスやホスピタリティ、店の設えや器など、食に関わる全てが総合的に評価される。

4店のうち、「すべてにさりげないセンスを感じる」と評価された「ヴィラ アイーダ」(岩出市川尻)は、自家菜園で採れる野菜を中心に独創的な料理でゲストをもてなす名店。

店主の小林寛司シェフ(47)はイタリアの三つ星店などで約4年間腕を振るった後、ふるさとの和歌山に戻り同店をオープン。隣接する菜園では年間約100種類の野菜を育て、朝採れハーブや野菜の他、地元農家の果実やジビエなどを用い、イタリアンのジャンルを超えた料理を提供。地方を拠点にしたレストラン経営で、季節とともに変わる畑を厨房と一体化させることで独自の料理を構築したことなどが高く評価され、このほど「第11回辻静雄食文化賞」の専門技術者賞にも選ばれている。

県外、海外からの来店も多いという。小林シェフは、「都会にはないものが和歌山にはある。その豊かさをもっと多くの人に気付いてもらいたい」とし、「地域活性のため、しっかり地元で完結するサイクルを作り、生産者らと共に発信を続けたい」と話している。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。