地元の食の魅力発信 わかやままるしぇオープン

テープカットでオープンを祝う出席者(左端が大林さん)

和歌山市中央卸売市場(西浜)の再整備事業の第1弾となる「総合食品センター棟」が2日、オープンする。事業者の利用だけだった以前の施設と異なり、一般市民が利用できるようになる。飲食店や食料品、雑貨などを販売する市場関連事業者37店舗が入り、地元食材の魅力を市内外に発信する拠点となることが期待される。1日には記念式典と内覧会が行われ、市場関係者ら約100人が完成を喜び合った。

同市場は1974年に完成し、市は老朽化した施設の再整備を進めている。今回の総合食品センター棟は、旧関連棟を建て替え、敷地内南東の道路沿いに設置。2019年4月から20年3月にかけて工事を行い、延べ床面積は2527平方㍍、駐車場27台分を備えている。

施設内の飲食店街には、海鮮丼や天ぷら、カフェなどの飲食店、食肉、パン、菓子、造花などの計12店があり、ホールの座席でくつろぐことができる。専門店街には漬物や豆腐、雑穀、乾物、総菜、加工食品などの25店が並ぶ。全37店のうち新規出店が6店、名称変更が4店となっている。

営業時間は、飲食店街が午前2時~午後2時ごろ(水曜休み)、専門店街が午前2時~7時ごろ(水・日曜休み)で、店舗によって一部異なる。

以前の関連棟は、市民から「入りにくい、買いにくい、親しみにくい」との声があったという。同センター事業者の西田洋樹代表は「立派な建物になり、親しみやすい施設を目指して37店が力を合わせて努力していく」と意気込む。

市民に親しまれる施設に向けては、4~5月に愛称を公募し、203件の応募の中から、市内在住の大林泰子さん(4)の作品「わかやままるしぇ」が選ばれた。「まる」はは、にっこりとほほ笑む地球のイラストで表現。大好きな和歌山の食べ物で世界中の人が幸せになってほしい、との思いを込めた。

1日の記念式典では、市中央卸売市場協会の岸泰宏会長が「市場全体のコミュニケーションの場にもなり、刺激を受け、新しいビジネスも生まれてくるのではと期待している」とあいさつ。尾花正啓市長がメッセージを寄せ、岸本周平衆議院議員、井上直樹市議会議長らが来賓として出席し、テープカットでオープンを祝福した。

愛称を命名した大林さんには感謝状と記念品が贈られ、信夫秀紀副市長から西田代表に業務許可証が交付された。

内覧会では、明るく開放的な空間に並ぶ各店を参加者が見て歩き、試食なども楽しんだ。

同センターの設計は㈱松田平田設計大阪事務所(大阪市西区、上村晋所長)と長尾建築設計事務所(和歌山市黒田、長尾正剛代表)、建築工事は三友工業㈱(同市湊、矢部昌俊社長)、電気設備工事は近畿電設工業㈱(同市松江北、吉川幸夫代表取締役)、機械設備工事は㈱小向商会(同市小松原、小向俊和社長)が手掛けた。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。