糖度は驚きの31・6 山本さんが育てた桃

糖度31.6度の桃を手に山本さん

和歌山県和歌山市奥須佐の「感動果物農家山本農園」で12日、糖度31度超えの桃(品種・川中島白桃)が確認された。県食品流通課によると、糖度30度以上の桃が確認されたのは大阪、福島に次いで3例目という。

同園の山本康平さん(29)は、5年前から父親の後を継ぎ、一年を通しミカンや柿、桃などの栽培、販売をしている。中でも、桃の糖度にこだわりを持っているという山本さん。そのこだわりは、個人農家はあまり持っていないという糖度計「KUBOTA フルーツセレクター」を購入するほど。「とにかく甘くておいしい桃を皆さんに届けたいという一心」と話す。

一般的な「川中島白桃」の糖度は、13~16度といわれる中、1年目から28度を出した。2年目以降も試行錯誤を続け、昨年初めて30度を超える桃が出た。「目標にしてきた30度が出て、やってきたことは間違ってなかったんだとうれしかったです。ただ、傷みがあったので、その桃は親戚のおじさんが『うまいな~』と言いながら食べました。代わりにお肉をもらいましたけど」。

12日早朝、収穫したての桃を糖度計で順に計測していると、「31・6」の数字が出た。傷みもないきれいな桃だった。「農業は天候に左右されたり、高齢化などの課題があったりと大変なことも多い。でも、頑張った分だけ結果が出る。だから、また上を目指そう!という気持ちで頑張れます」。

収穫最終日に出た、思いの詰まった桃。「これはいつも支えてくれている大好きな妻に食べてもらいたい」と笑顔。ひと息つく間もなく、今月末には来年の収穫に向け、肥料まきから始めるという。感動を届けるため、山本さんの挑戦は続く。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。