サンドイッチ専門店 サントピアが40周年

原点の味「ミモザ」を手に森下さん

1980年にオープンし、ことし開業40周年を迎えた「サンドウィッチ専門店サントピア」(和歌山市東長町)。生地にも具材にもこだわったサンドイッチは、パンの組み合わせ次第で100通り以上。おいしく飽きないと足しげく通うファンも多い。昭和、平成、令和と、サンドイッチと共に歩み続けるオーナーの森下佳子さん(65)は「これからも真心をパンに込めて、どんどん新しいメニューで皆さんに驚いてもらいたい」と笑顔で話している。

子どもの頃から大のパン好きだったという森下さん。夕食時、白米を食べるきょうだいの隣りで、茶わんに食パンを入れて、焼き魚や煮物をのせて食べていたという。今のようなパン屋さんはなく、駄菓子屋に食パンやコッペパンが並んでいた時代。「親に連れて行ってもらった喫茶店などで注文したサンドイッチは、薄いハムとキュウリだけを挟んだものが多く、『なんでハムとキュウリばっかりなんやろ。もっといろんなもん挟んだらおいしいのに』と、子ども心に不思議に思っていた」と当時を振り返る。

短大卒業後、OLを経て、1年間大阪の専門学校でコーヒーについてなど喫茶店経営について学び、並行して、当時としては珍しかったサンドイッチ専門店でアルバイトをしてノウハウを学んだ。

「サンドイッチは軽食というイメージがあるけれど、栄養バランスの良い立派な食事として、おいしく食べられるということを知ってもらいたい。みんなの中にある固定観念を壊したい」。そんな思いを胸に25歳の時、実家の軒先に「喫茶サントピア」をオープン。50種類ほどのサンドイッチをメニューに載せた。すると、「おいしくて珍しいサンドイッチが食べられる喫茶店あるで」と口コミが広まり、多くの人に愛され、いつしか「サンドウィッチ専門店サントピア」となった。

サンドイッチへの思いについて森下さんは、「ある日の土曜日、小学校から帰ると、母がいつものようにサンドイッチを作ってくれていて。ケチャップを切らしているからと、イチゴジャムとゆで卵が挟んでありました。それが甘じょっぱくておいしくて、びっくりしました。その時の感動が原点です」と話す。その味は「ミモザ」というメニューで再現され、今も同店一番人気だという。

メニューも多彩な同店。1年半前には店の裏に直営ベーカリー「つむぎ」をオープンし、念願だった焼きたてのパンを使ったサンドイッチの提供ができるようになった。「具材に合わせたこだわりのパンで、よりおいしくなりました」と笑顔の森下さんは、「これからの季節はテラス席がおすすめ。お客さまもスタッフも笑顔になれる店であり続けたいです」と話している。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。