使途の答弁を訂正 和歌山市の動物愛護CF

市議会厚生委員会で陳謝する尾花市長(中央、手前は芝本市議)

和歌山県和歌山市が犬や猫の不妊去勢手術の費用として募ったクラウドファンディング(CF)の寄付金の使途を巡り、市は28日の市議会厚生委員会で、印刷製本費や自動車保険料など目的外と受け取られかねない項目を含め全額使い切ったとしていた従来の説明が誤りだったとし、実際は手術に関連する費用にしか使っておらず、約半額が残っていると訂正した。尾花正啓市長が出席し、陳謝した。

市は2018年にクラウドファンディングを実施。目標額1800万円に対し、1489人から2790万2545円が寄せられた。

寄付金の使途について24日の厚生委では、担当職員が作成した資料を基に、芝本和己議員が本来と異なる趣旨で使われていると追及。佐伯正季健康局長は「動物愛護思想の啓発のために充当した」として妥当との認識を示していた。

しかし、28日の厚生委で佐伯局長は、「(寄付金の残金について)決算上、手術及び譲渡に関する経費以外にも充当しなければならないと考え、誤った資料を作成した」と述べ、24日の答弁を全面的に訂正。実際の寄付金の使途は、手術に関する医薬品、譲渡用の消耗品など当初の目的に沿った経費に限られ、20年度末見込みで1372万9143円が残ると説明した。

尾花市長は厚生委で「全国から温かいご厚志を頂きました皆さまに、和歌山市への不信と不快な思いをさせましたことに対し、深くお詫びを申し上げます」陳謝。寄付金を当初から基金化し、使途を限定しておかなかったことが問題の要因とし、10月1日に会期末を迎える今定例市議会に、基金設立の条例案を提出すると述べた。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。